BBOのスクイーズの問題 Quiz 6

タイトルは "Identifying Squeezes, Lesson 1 Part 1C - Quiz Hand Six".

トランプ刈りをすると、左が4枚、右はを捨てた。WにQがあってブレークが3−3であれば、をフィネスしてあとはKがWにあればメークする。

ここでKがどちらにあるかを推測する。の分かれが4−2であったことから、赤いスートのための部屋はEの方が11枚と多い。KはEにあると考えるのが妥当である。

ドロートランプの途中でAをキャッシュすると、Eから8が出る。ドロートランプ後Sからをリードするが、8が出たことをかんがみて、もしEが98のダブルトンならばWの7をフィネスすることができるので4トリック取れる。もともと3−3でQにフィネスが利くなら4トリック取れる。(そのためアンブロックも兼ねて10をリードする)。

すると10にWからQが出てきて、Eからは9。おそらくのブレークは4−2で7をフィネスできる形だ。これで12トリック確保。

ここで質問。どういうスクイーズで行きますか?

(続く)

何のスクイーズなのか

まず、スクイーズカードはおそらくクラブで、そのためには一度Sに入ってフィネスしなければいけない。スレットはSの3枚目と、NのQ。スレットが分かれているのでオートマチックだろう。

落ち着いてBLUE。Bは5枚持っている方がKを持っていること。おそらくEですね。Lは6トリックウィナーなのでルーザがちょうど1。U、アッパーハンドにスレットが1つ。これはスレットが分かれているのでKもしくはQでok。Eエントリ。プライマリエントリはKかな。セカンダリエントリはAかな。ほんとにこれでいいのかな?トランプをどのように使うのか、見当がつかない。

というわけで、答えを見ると、トランプスクイーズとのこと。ううむ。わかんない。

その後の展開は次の通り。ノースからAをキャッシュしてからKでSに入る。フィネスをして最後のでSのを捨てる。

以下がエンドポジションだ。ノースからスクイーズカードJをプレイすると、

Eは、Q6、KJを持っていて、ここで6を捨てると、NのAでQを刈られた後、ラフでSに入りを取られる。

ではJを捨てるとどうか。今度は10をリードされてKが炙りだされる。これをSのでラフされて、今度はAでNに入り、エスタブリッシュしたQを取ることができるようになる。

うーむ。トランプスクイーズはまだ難しい。

ドボン、とか、自ドボとか

フェースとは、娘が名付けたいわゆるページワンの変形。当ブログではポーフェーとかドボンとかドボンフェースとか、言われたり言われなかったり。今ではフェースが一番普通の名前になっている。

プレイは2〜3人。2人でやるとテンポが早くて面白いので、2名の定番になっている。5枚配って山札を1枚表にする。役札は、2が2枚めくり、8が1枚めくり、Jはいつでも出せて次のスートを指定できる。ただし、終わり2枚以内で出してはいけない。3人の時は3と9が逆周りになる。

1枚表にした場札の上には、手札から同じスートか同じ数字のカードを出すことができる。出せない時は1枚山札からめくって次の人の番になる。手に残った2枚のうち1枚を出すときに、「フェース」と言う。最後に1枚を場に出すときには「あがり」と言う。最初に手札をなくした人が勝ち。点数は基本、残った札の枚数が相手の点数になる。100点で1回戦終了とか。

上がり方に、ドボンが出てくる。手札の数字を足したとき、相手が出した場札の数字と同じになったときは、「ドボン」と言って手札をさらし、一気に手札をなくすことができる。例えば相手が9を出した時、手札にAの4枚がある時、足して9になるので「ドボン」で上がることができる。

ドボンは、役札に対しても有効。8で1枚めくらされる前に、ドボンできる。

ドボン返しというのもあって、一度ドボンされた数字と同じ数字が足した自分の手にあれば、もう一度「ドボン」できる。すなわち先ほどの例で言えば、9を出して相手がドボンした時に、自分の手も足して9だった場合は、ドボン返しになる。

さらに、めくりドボン。何らかの理由で山札からめくったとき、めくり終わって手札を足したときに、場札と同じ数字になっていれば、めくってからドボンしたので「めくりドボン」になる。

さらにさらに、「自ドボ」。自ドボはエレガント、という名言を先日作らせてもらった。これは、例えば手に3とあって、8を出すと、相手が1枚めくる。そして自分の番なのだが、相手がめくった状態ならば、足して8になっているのでドボンができる。しかし、それって自分が出した8にドボンしていて反則じゃないのか?って。

そう、自ドボは本来反則なのである。3倍返し。それを、意図して行う、意図せずとも構わないが、反則にはしない、というのがここ1週間で新たに加えたルールだ。これがまた、楽しい。自ドボはドボンした時のカードを2倍して計算する。

こんなフェース、結構自宅で、いまさら流行ってる。さらには5枚ジンラミーも最近流行中。

2008年、シニアチーム金メダル

日本のコントラクト・ブリッジの歴史の中で、おそらく1、2を争う誇り高いイベントとして、2008年にシニアチーム(58才以上)が獲得した、ワールドマインドスポーツゲームズ(WMSG)の中の金メダルが挙げられると思う。

この時の模様を、中心メンバの山田彰彦さんが日本コントラクトブリッジ連盟のブリテンに書いてくれていて(2009年3,4月号:第55巻6号)、私はこの記事がかなり気に入っている。そこで勝手に抄出して紹介したい。

【プロローグ】

私が初めて極東に挑戦したのは1972年だったが、世界への挑戦はパートナーの大野京子の方が先輩で1976年のモナコ大会であり極東大会には出場したことがなく、いきなりの挑戦であった。「世界は面白いから今度一緒に行こうよ」と誘われ私の初挑戦は1980年のファンケンブルグであり、その時のメンバーは黒川晶夫さん、島村京子さん、神代高弘さんと我々ペアの変則5人チームであり成績は29チーム中18位でアベレージ280VPに対して253VPしかなく平均が9.03VPで当時は20VP制だったので25VPに換算しても11.3VPしかなくかなりひどいものであった。

《中略》

2年後の1982年はペアオリンピアード及びローゼンブルムカップがありミクストペアは450ペア中65位で初めてとしてはまあまあかなと思ったがメダルの3位には程遠い順位であった。表彰式になるとやはりジーンと来るものがあり、この時ある方と「よし、日の丸を揚げるぞ!」なんて約束してしまった。しかし何度挑戦してみてもチーム戦はベスト8どころか予選通過すらなく叶わぬ夢、果たせぬ約束のまま時は過ぎるだけであった。

その内第一線も退き、そろそろ潮時かなと思っていた矢先にシニアなる部門が新設される事になり、人生の巡り合わせとすればツキがあった。シニアならバリバリだからだ。そこでシニア世界再挑戦となるが、03、05、07年の世界選手権及び04年のチームオリンピアードいずれも予選敗退で、今回の第3回ワールド・シニア・インターナショナル・カップに臨むことになった。

《中略》

【決戦最後の日(16ボード×3ラウンド)】

昨日と違って朝目覚めると気分は爽快だった。

《中略》

第6ラウンド、いよいよ最後の16ボードである。日本が21点リードしているが貯金があるといえる点差ではない。逆にアメリカは21点のビハインドだがこのまま横綱相撲をされていたら日本の優勝はなかった。しかし王者アメリカといえどもやはり人の子、最後に焦り足掻きが出るのである。それにシニアの過去の大会 - 4回の世界選手権と2回のオリンピアード全てアメリカがチャンピオンであり、この牙城を死守すべく使命感があるのに対して日本は失うものはなく、また追う者の強さもある。最後のラウンドの数ボードを振り返ってみる。

コントラクトは同じ3、3メイクと4メイクで日本に+1。何の変哲もないハンドだがこのハンドには教訓めいた、または矛盾めいたものがある。自分達に8枚以上のメジャーフィットが分かっているのにチーム戦で低いパーシャルにダブルをかけて守るのは良くない考え方だとパートナーに何回も言った事を、自分で2にダブルをかけてしまった。それがベストと思われたからである。

Eの2に対してSのパスはフェアなハンドを示しているのでNはダブルをかけたがSは2ダブルに対して3とビッドした。Eが2でなく2なら2とビッドするのに丁度いいハンドかもしれないが2に3とビッドする程のディストリビューションでもなく、また2とビッドするほどの枚数もなく、フェナハンドとも言い切れず実に中途半端なハンドだ。2をパスしたのなら2ダブルもパスだったかもしれない。Nが2に対して、リードしているチーム戦で低いノンバルのパーシャルに、1ダウンするかしないか分からないコントラクトにダブルをかけるだろうか?チーム戦の鉄則として少なくとも2ダウンさせられるハンドならSの手はフェアより1トリック足りないとしても少なくとも1ダウンはするのではなかろうか?2だぶるはオープニングリードまたはディフェンスの途中からでもいいがSからを打ってダミーのKをNがAで捕まえてまたはをエントリーにしてを打ってもらいK後3順目のをラフさせてもらえば4ダウンするコントラクトだった。

ダブルに対してのSの3はビッドではなく逃げであり、これは戦う意思のない敵前逃亡であり、かなり疲れていそうで闇のゾーンに迷い込んでいる事を察知した。中1日休みがあったものの大会14日目、準々決勝以降では唯一の女性プレイヤーであり、残された4人だけになって4日目にもなり、またもしかしてのプレッシャーもあれば仕方のない事かもしれない。少なくとも自分だけでも与えられた仕事をきっちりこなす事に気持ちを入れ替えた。

が返ってきた時はしまったと思った。3に対してNはどうすべきか?に直せばいいじゃないかと思うかもしれないが一体何か?ビッドからはノールーザーでは1ルーザしかなさそうでグッドを持っていてくれればで2ルーザー出しても4がありそうだが3のビッドだとこちらにQの3枚があるとはパートナーは思ってくれないので4がメイクするハンドでも3のビッドだと確実にパスされそうである。プレッシャーをトランスファーされた感じだったがノンバルなのでゲームルーズでもいいと思って3としかビッドしなかった。結果的には+11MPだったが残りの15ボード、苦戦を強いられる事を覚悟した。

《中略》

ルームを出ると電光掲示板は200 - 206になっていて井野とスコアを合わせてみると202 - 200でもう一度計算しても202 - 200であり怪訝な顔をしている時、電光掲示板が202 - 200にパッと変わり、一斉に「勝った!」と叫びながら右手拳が揚がった。

《中略》

【エピローグ】

昔私が会報に1位と2位とでは雲泥の差があると書いた事があったらしいが、成田代理キャプテンはこの事がとても印象的だったので今でも憶えているという話もあった。

《中略》

ブリッジで大切な事はパートナー、チームメイトを信用、信頼することだが一番大切なのは、特に長丁場では自分を見失わない事と勝負を急がないことである。

大山さん、遅くなったけど日の丸揚げたよ!世界の中で一番美しいのは日本の旗だ。

私から

『これは戦う意思のない敵前逃亡であり、かなり疲れていそうで闇のゾーンに迷い込んでいる事を察知した』と、パートナーの状態を評価するあたりが、とても切羽詰まった状態を感じさせる。それでも自分を見失わないようプレイに集中したのだろう。このパートナーへの心遣いの姿勢が、ペアとしてプレイするブリッジのかなり本質的な部分と感じている。

SSRチーム戦にて

ご無沙汰してました。久しぶりの記事となります。先週末に地元のブリッジクラブでショートラウンドロビンのチーム戦があり、成績が良かったこともあり久しぶりに記事を書いてみることにしました。ただし、娘は何かと行事で忙しく、出場したのは私だけでした。次回からはぜひ、娘をブリッジに駆り出したいと思っています。

最近の遊び

娘はもう小学6年になりました。何かと行事で忙しいのと、おとうさんの仕事が忙しくなっていることから、トランプ遊びができずにいます。月に数度、おかあさんも交えて、モノポリーを遊ぶことが多いですね。もしくは娘と2人でジンラミーかな。

ブリッジチーム戦にて

14チーム中、2位だったので、気を良くしています。まあ、いつもボトムのことが多いので、たまに良い成績を取ったら素直に喜ぼうということで。
いくつか楽しかったボードを紹介します。

お迎えビッド

なんと言っても楽しかったのがこのボード。サウスの私は12点で1とオープンです。

12点のバランスハンドで、Qで4点計上しているものですからパスでもいいのですが、109や98が私に訴えかけてくる。「このハンド、悪くないよ〜」って。パートナーは1と答え、私は1NT。パートナーは何をビッドするだろうか。2はニューマイナーフォーシングで、インビテーション以上のハンドの取り決めのはず、なんだけど、即席ペアのためその辺の取り決めはあいまい。

するとパートナーは2NTとビッドしてきた。えーと、これはインビテーションであることは確かだけど、ハートの枚数は何枚かな。4枚?それとも5枚?ニューマイナーフォーシングを使っていれば一発で5枚ってわかるんだけど、そこんところあいまい。

聞かれていることは2つ。1)ゲームに行く?2)ハートは3枚ある?

なので、私は12点にもかかわらず1098の多さからゲームに行くことに決めた。さらにハートが3枚あることを示すために3とビッドした。ニューマイナーフォーシング系を使っていない時のビッドで2NTが上記1)2)を同時に聞ける。それに対して1)ゲームに行くつもり。2)ハートが3枚ある。と答える3がいわゆるお迎えビッド。

これにパートナーは4と答えてコントラクトになった。2人合わせて22点でゲームだった。

オープニングリードがEからが来たので、が生き、さらにをダミーでラフするという手順でルーザを減らし、最後はWのA8の8をJで捕まえることができて、ジャストメーク。

普通はかなり無理っぽいビッドとプレイだったけれど、裏テーブルはパスアウトだったとのことで、それを聞いて驚いた。まるまるゲーム分の点数を確保できたわけだ。

これからも、できるだけ、記事を続けていこうと思います。半年空かぬようw.

2ヶ月ぶりのトーナメント

昨日は、地元のブリッジクラブで月例会があったので、なんとか時間を工面して娘と一緒にトーナメントに出席してきた。私も久々のブリッジでわくわく楽しんだけれど、頭と体力が慣れずにへとへとになった。

前日、おかあさんと娘と私とで、BBOで10ボードの練習を行った。何もしないで出場するよりは少しでもブリッジに触れていった方がいいというおかあさんの提案だった。のちのち、このことが娘の自信となっようで、「昨日も練習したもんね」とゲーム中に相槌を求めていた。ほんのちょっとのことなんだけど、練習を挟むというような気遣いは、ほんとうに必要なことだねと実感した。

前回のトーナメントからすでに2ヶ月が過ぎている。それでも、たった10ボードの練習でビッドもプレイもディフェンスも勘を取り戻せるのだからすごいなと思う。特に小学校5年になって、勉強も他の活動も複雑で難しいことをこなさなくてはならず、それに従って脳の発達も早まっているんだろうな、と実感する。

今回は、会場に入る直前に、ジャコビートランスファーの説明をして「使ってみよう」ということにした。これが、実際のゲームで私達のサイドに2度、ジャコビートランスファーを使う場面がやってきて、効果てきめんだった。ステイマンを使える娘はジャコビーを実際に使うまでもなく、理解するのもあっと言う間だった。

への道

前回の参加は2ヶ月も前になるが、その時から娘は「強い手の時のビッドはどうするの?」とおとうさんに質問していた。とりあえず20点以上のバランスハンドなら2NTを言うし、18-19なら1の代のスートから2NTにジャンプ、とバランスハンドまわりのことは覚えたようだった。もし強いハンド同士が向かい合ったならば、スラムがあるかもしれない、という話を昨日の行きのバスの中で話した。

つまり、4で止まらずに、5とビッドしたときは、その人の点数に余裕があってパートナーに「スラムはどうでしょう?」と誘いかけていることにしよう!このように誘われたならば、もう一度自分のハンドをよく見て「トランプの強さはどうか?トランプ以外のAKはあるか?」を考えて、誘いに乗るかどうかを判断しなさい。ということにしていた。

さっそく、こんな手が来た。Sが娘で、Nが私。娘が15点のバランスハンドで1NTでオープン。

私はが5枚あるのでジャコビートランスファーを行う、2。娘は言われたとおり2と答える。

点数で言えばおとうさんの手は11点+長さ点2点。娘が最大の17点だったとしても、17+11+2=30点で、スモールスラムの33点には届かない。しかし、私は考えた。黒いスートがこれだけ長く、ハートがボイドなのだから、もしがフィットしている時はスモールスラムにチャレンジしてみよう。

そこで、娘の2のあとに3NTとゲームビッドをすると、娘からは4と、スペードフィットを示す答えが返ってきた。やった。ならばスモールスラム!ということで5をビッドすると、娘は少し考えてからパス。

プレイは6メークした。娘のパスは「1NTのうちで、15点と一番低い点数だったのが心配でパスした」とのこと。

ひとことで評価基準を説明できるとは思わないが、このようなスラム狙いの場合には、AとKがどれだけ揃っているか、ということで判断するのがいいんだよ、と言った。
おとうさんとしては、やみくもにスラムビッドをするのではなく、パートナーに相談できるときは常に相談するという形でお互いのビッドの情報交換能力を深めていきたいと思っている。このボードは他に4テーブルプレイしたが、6をビッドしたところは無かったので、結果はプッシュ。

5−4のメジャーは?

次に、おとうさんが5−4のメジャーのハンドを持った。ステイマンを使うべきか?ジャコビートランスファーなのか?娘と取り決めをしていなかった。NがわたしSが娘で、娘は17点で1NTオープンする。

直感的に私は2とスペードへのトランスファーをした。普通ならステイマンを使ってから5枚スペードを示すような流れのほうがいいのかもしれない。しかし今日は娘に5枚のトランスファーを教えたばっかりなので、まずはそちらから使ってみる。2ー2と答える。ここで私は、3とビッドしてみた。さて、私のハンドが5枚、4枚と伝わるだろうか?

取り決めのないこのビッドに娘は長考する。そしておもむろに4を置いた。どうやら正確に伝わったようで、私は4−4の4をプレイできそうだ。

結果は、クラブとをクロスラフして5メーク。他のテーブルもほぼ同じ結果。

ブロック/アンブロック

ブリッジは常に、ブロックとアンブロックの闘いなのではないかと思っている。娘はディクレアラの時、まだブロックを解消できないことがある。そして今回は、ディフェンスのアンブロックを経験した、というか、この難しい状況を少しでも理解できたかな?

Sの3NTになって、Wの娘がのフォースベストをリードする。娘はこの長いでダウンさせたいと思っているに違いない。私のがボイドなので、そう思っているだろうなということがひしひしと感じられた。

ディクレアラの側でトリックをカウントすると、、♥2、3or4、2で、で4つ取れれば9トリック確保できる。ディクレアラは10でトリックを取った後、をAKQと取った。しかし私に1枚Jが残ったのを見て、にスイッチ。これを娘はAで取って、ダミーのA1枚に向けてをリードした。

ダミーがAで勝ってダミーのを2枚取ると、以下のような配置になった。

ディクレアラはAを含めて8トリック確保しているので、でもうひとつ取れるとメークする。しかしEの私にトリックを取られると、ディフェンダ側に5トリック取られてダウンしそうだ。

残り5トリックの時、今はダミーに入っていてディクレアラは7トリックをすでに取っている。

ダミーからAを取り、スモールをリードすると、娘がKで勝つ。しかし万事休す。娘はKを1つ取ってあとはディクレアラのに放り込まされて1トリック献上した。

ジャストメーク。

終わった時に、娘がなんとも不満気な顔をしていた。「クラブをディクレアラからリードしてくれれば良かったのに」。そう、うまくKに放り込まれてをリードさせられた。娘はその状態になることを理解していたようだった。「Kで勝ったら、あとは自分からをリードしなくちゃいけなくて、ダウンできないことはわかってたんだよね?」「うん、、、」

「そういう時は、ダミーのAにKを落としてしまうと、いいことがあるかもしれないんだ。」「ふぅーん」

実際には娘のが2枚だったのでKを落としたとしても、ダミーのに1トリックを献上することになっていたようだ。それでも、「勝つために、Aの下にKを落とす」という考え方を垣間見せることができて、良かったんじゃないかな?って思っている。

最後は、できた6

Wの娘のビッドは2。20点以上あるアンバランスなハンドは、1の代でオープンする代わりに2の代でオープンしよう。ということにしてある。そしてこのとき、パートナーが0点であってもゲームまでは行くことにした。ゲームフォーシングである。

ゲーム前ではまずトランプを決めないといけない。トランプがフィットして、どちらか弱いハンドだったときは、すぐにゲームビッドをすることで弱いハンドを示すことにしよう、とした。

に対して私は10点のマイナー5-5のハンド、スラムを確信した。そこで3と言うと、4とレイズしてきた。トランプはで決まり。

次に私は4とビッドした。これは今朝のバスの中で話した、「余裕があってスラムを狙おうとするときは、4の代でトランプではないスートをビッドするんだ。Aがあるスートをしたから順にビッドしていくんだ。そうすることで、パートナー同士で、気分を盛り上げていくんだ」という話をした。娘はこの後、4とビッドするつもりだったらしい。

するといきなりサウスが4と介入してきた。娘が言いたかった4を先に言われてしまって、仕方なく5とビッドする。

私はあてずっぽうではあるが、娘のがシングルトンであったり、サウスはAしかアナーを持っていない、ことを期待して6をビッドした。

はメークして、良かった良かった。

というわけで、娘のディクレアラプレイが、格段に進歩していることを感じたトーナメントであった。

2ウェイ・チェックバック・ステイマン 2つ

最近チェクバック・ステイマンを使うようになった。これは、ディクレアラが4枚のメジャースートを隠してNTをリビッドしたとしても、後からメジャースートのフィットを探すことができる、というもの。多いのがオープナーの1NTリビッドの後である。

1つ目の練習ボード

ノースが1でオープンした。13点。サウスは13点でが4枚あるので1だろう。さてここでノースがもし、1NTとビッドするとどうなるか。はシングルトンでNTに向いてないかもしれない。しかしパートナーは確実に4枚あるわけで、ある意味Kのシングルトンは案外使いようのあるストッパーなのかもしれない。

また、もしここでノースが1NTとを飛ばしてビッドしたとしても、チェックバック・ステイマンを使っていることから、4枚ののフィットは後からでも探すことができることがわかっている。

というわけでNは1NTとリビッドする。

サウスはフィットがないことから3NTと直接ゲームに飛んで問題ないだろう。なぜならは4枚だけで、それはすでに伝えてある。は3枚しかない。もしPdが4枚のを隠して1NTとリビッドしていたとしても、こちらには3枚しかないのでフィットとならないことがわかる。だから3NT。

さて、もしサウスのが4枚だったら?ここでチェックバック・ステイマンが出て、4枚のフィットを探すことになる。1NTに続くサウスのビッドは、ここで13点ありゲームフォーシングをかけることができるので、2となる。1NTのあとの2は、ゲームフォーシングであることを示すアーティフィシャルなビッドである。

でゲームに決める。それに対してノースはが4枚あればを示すし、なければ2NTを言うか5枚のマイナーを言ってもいい。いずれゲームまでビッドは続くはずだ。

実際には、サウスが2でゲームフォーシングをかけて、最終的にノースの3NTになった。

2つ目の練習ボード

イーストが13点で1オープン、ウェストは12点のバランスハンドなのでゲームフォーシングでなく、インビテーションハンド。ビッドはイーストから1ー1、ここでイーストは1NT。これはチェックバックステイマンを使っていることから必要があればのフィットを探せることがわかっているので、あえてバランスハンドを伝えるために1を飛ばして1NTをビッドする。

これにウェストは、のフィットを探す必要があるが、ゲームフォーシングハンドではなく、インビテーションハンドだ。よってビッドは2。これはインビテーションハンドを示すアーティフィシャルなビッド。オープナーはよっぽどのことがない限り、2に対して2を単にビッドしてつなげる。

ー1
1NTー2

ここまでが2のリレー。その後ウェストはが4枚であることを示す。2

イーストはWのハンドがおおよそわかった。が4枚づつのインビテーショナルなハンドのレンジである(10〜12点)。

イーストはゲームに誘われたわけで、これに乗るかどうかを決めないといけない。行くとしたならば、スラムがないと判断できるならゲームビッドするのが最も混乱がない。

こんな感じでツーウェイ・チェックバック・ステイマンである。

ツーウェイというのは2がインビテーション、2がゲームフォーシングというのを使い分けるということ。

ディフェンスのカウントと3NTへのビッド

まず、ディフェンスの話。私はノースで、コントラクトはEの4だ。

ディクレアラとしてはのプレイが簡単ではなさそうだが、2ルーザとするとAの他に、を1トリック取れないとディフェンス側ではダウンしない。

Pdのオープニングリードがもしだったらほぼダウンは無理だった。Aの後10を続けたもの、結果的には私のの穴埋めになってとてもよい状況になったと言える。

は結局2ルーザで、最終局面にディクレアラがを残しているかを残しているかをカウントしていなければならなかった。ダミーのに対してを1枚ディスカードしていたのは覚えている。私の9のラフに8もディスカードした。ラフ後、私はでイグジットした。が、このとき、場のの枚数を把握できていなかった。Pdは2枚だというのも記憶に無い(!)。

最後の3トリック目に5をリードされ、K59でディスカードを迫られる。もしディクレアラがを残しているとはディスカードできない。もしディクレアラがAQを持っているならをディスカードするとメークされる。

あたりまえにを守って1ダウンではあったが、9を捨てて良い確信が持てていない。考え方を整理して練習しよう。

3NT

の良いフィットがあることから、9点しかないが2NTでインビテーションしてみる。もしがトリック源となりうるなら、3NTにレイズするだろう。

結果的には、Nからリード、サウスはそれを2回だけ取って3枚目をNに残してイグジットすれば、AでNに入った時にが走ってダウンするのだと思うが、Nとしてはを続けたい気持ちもわかる。しかしもディクレアラのテネスに打ち込むくらいならさっさとを触って展開を待つほうが確実と思うけど。

が間に合ってジャストメーク。