あきらめないで
ブリッジでこんなハンドが来た。私はサウスに座っている。N・S合わせて19点しかないのだが、私は6♠をビッドした。お互いのビッドは少しボタンの掛け違いがあった模様。
Eから♣Aがリードされ、♥Aが続いた。それをNがラフをして、♠AKをキャッシュしたところ。
♠AKと、♣3回♥3回ラフできるので8トリック取れる。それと♦で3トリックは取れる。合計11トリックで1個足りない。
どうプレイするか?
♣と♥をラフしてみると、スクイーズの形になる。そうでなくとも、♣Jの直前で♣のKQが落ちてくる可能性だってある。だから諦めずにラフする。♣Jを残してラフできたところ。♣JがWの♣Kに対してスレット(脅し札)になっている。
さらに、♦AでSに入り、そこで♠Jをリードすると、Wはディスカードに困る。
♣Kを捨てるとNの♣Jがプロモートするし、♦を捨てると♦KQ9の9がウィナーになる。実際には♦をディスカードするので、Nからは♣Jを捨て、♦を取りきると、♦J、10が落ちるので♦9が12トリック目になる。
あきらめずに考えること、意外と難しい。