ひととおりルーチンでゲーム

夕食後に、3人で小一時間ほど遊ぶことにした。本当は、ひらがなの勉強をするはずだったが、おとうさんが少し忙しげに動いていたら、おかあさんと2人で遊び始めたので、今日はトランプ遊びに切り替えた。

まずはセット。おとうさんが快調に滑り出したが、やっぱり最後は娘が一番で次にはおかあさん。おとうさんはいつも振るわない。なぜだ。

家族合わせは、おかあさんがなかなか勝ちパターンをつかめないようで、雲をつかむようなゲームだということで苦手らしい。娘はひらめきでバシバシとブックを作って行くので楽しいようだ。オーヘルは、逆に娘が苦手とし、おかあさんとおとうさんが得意だ。さすがにブリッジのコツを知っているので取れそうなトリックの予想が付くが、娘はなかなか当てられない。

そこで今日は、それ以外のゲームを遊んでみることにし、「夢中になる!トランプの本」で以前に遊んだゲームを確認する。ゴルフをしよう。どういうゲームだったかな?本を見ながら進めてみると、上下2段に6枚を裏返しに並べて、場札や山札と1枚づつ交換しながら6枚を表に返して行き、上下に同じ数字が並ぶと0点、こうやって誰かが全部表に返すまで、点数を少なくしていった人の勝ち、というゲームだ。

何度かプレイをしてみたが、少し頭が痛くなる感じがある。常に下家のカードを見ながら、下家に有利になるカードを捨て札にしないように気をつける。また、自分の点数が、全体の中でどのくらいの位置づけにあるかを把握するために、他の人の点数を計算しておかないいけない。負けているのに全部表に返して上がるのは、良くない戦略と思うからだ。そのように考えていくと、このゲームは大人にも勝つタイミングをつかむのが難しいゲームだと思った。まして子供は、自分の前の札の点数を小さくすることに注力できても、いつ上がるかとか、自分の位置づけはどこか、というのを気にしながらのプレイは無理だろう。

そこで、ゴルフは途中でやめて、3人での家族合わせで遊ぶことにした。おかあさんが不得意なのだが、今日はずば抜けたひらめきを見せて、2回とも勝った。このゲームは、結構バランスが良くて面白いゲームだなと思った。

使うカードはA〜8までで、4枚配る。ディーラーの左となりの人から始め、最初に誰かにカードを請求しなくてはならない。通常自分が1枚でも持っている数字を請求することになるが、自分で1枚も持っていなくても構わない。「ありません」といわれると無難に始まるわけだが、「はい、あります」と下手に当たってしまうと、自分の手が1枚、人に知られてしまうことになるので都合が悪い。最初は4枚同じカードが集まることがほとんどない(残りの多くが山札に眠っているから)ので、1、2枚当たったとしても、自分のブック(4枚集まって公開できる単位)になるとは思えないからだ。

このように、誰が何を集めようとしているかという情報戦ではあるが、カードをめくっているうちに3枚カードが自然に集まってくることがある。誰も情報を持っていないのだから、もう一枚のありかを突き止められれば、すぐにブックができる。あと1枚、誰が持っているかな?とそろそろ誰かに請求しようかと思っていると、その矢先に娘がいきなり私の3枚を1枚づつ請求し、持って行ってしまう荒技が出ることがある。ひらめきとは恐ろしいものだ。実は家族合わせは情報戦のおもしろさもあるが、このひらめきでブックをかき集める人の実力をまざまざと見せられてしまう、少し変わったゲームだと思う。

おかあさんが1位、娘が2位、私は今日は皆を盛り上げる役だったようだ。