階段に足をかける

ふと、何ものからも解放された時間を持つことができた。そういう時の焦り、貧乏性だ。なにか有意義な時間を過ごさねば。本を読むか、ネットで時間をつぶすか、ブリッジの練習をするか。今、私がすべきことは、ブリッジの講習のスケジュールを練ることだと思った。無駄な時間を過ごしたと、自分で後悔をしないために。

娘に教えたいこと、ブリッジのことでは教えたいというよりは、おとうさんが教わりたいのであった。ただ、教えなければ覚えないしブリッジにも触れないし。おとうさんが教える時間を作らないと何もはじまらない。

教えたいこと。それは「トランプは質が大事。クズの5枚よりもAKQJの4枚のほうが、トランプとしては光っている」という価値観、と、定石のようなことは得てして逆のほうが正しい状況だってままあるということ。誰かを信じたり人に頼ったりしてちゃだめ。自分のことを信じること。そして、汗水流して単純なことを繰り返すこと。それでしか身につかないってこと。

ああ、おとうさんが、そうありたいことばかり。自分が持っていないものを、人に教えられるのだろうか。