十三

昨日、車の中で,娘と計算ごっこをした。1桁の数字の足し算の問題なので、すぐに飽きてしまう。それでも1桁計算の現状を知ることができるので、たまに娘に振ることがある。

8+7は?

うーん、と、時間がかかって、15と答える。

6+7は?

13。すぐに答える。

あれ、ずいぶん速かったね。どうして?と聞くと、前に教えてもらったからだという。ははーん、私が教えた、6+7=13を丸暗記する丸暗記術のことだなと思った。以外に効果があるな。発展性はなさそうだけど。

「だって、6が2つだと12でしょ、だから13」

ん?丸暗記術とはちょいと違うな。そいつはかけ算の端くれだぞ。6が2つで12。これは私は教えた記憶がない。しかし、どこかで話をしたことを、印象深く覚えていたのかもしれない。

親が確固たるメソッドを持たないので、勝手なことばかり言っていると、娘はそのなかで自分に都合の良いところだけ覚えて自己流で計算をしているようだ。それはとても危なっかしい。たとえば、そろばんについては、親が自己流で教えるのは、変なくせがつくのでやめた方がいいという。私も小学生の頃そろばんを習っていたので、今は少し(w、そろばんができる。

「ごはさんでねがいましては〜、チャー」と5の玉を上に揃える。これをやってみせたところ娘が面白いと言ってそろばんを手にしてまねをしだした。

私には確固たる理論がないが、このままの流れで進化していくお父さんのもとでトランプをしていけば(w、おそらく数字の計算は、せめてトランプするために不自由がない程度に、できるようになるのではないかと思う。そろばんは、今はそれほど自信がないので、強くは教えない。それこそ変なくせがついては大変だ。それでも子供が「ごはさんでねがいましては〜」と言ってそろばんをジャーと音を立てている姿は、楽しい。

そんな感じで、来年もお父さんは、トランプと数字の計算に体を張って、考えて考えて、教えるつもりだ。本当は、娘にトランプの仕方を教わっているんだけどね。