ホイスト特訓

昨晩、(仮称)2人ホイストをした。13枚を配り、山札の1枚をひっくり返してトランプのスートを決める。そこからは通常のホイストだ。

週末のミニブリッジに向けて、まるで大リーグ養成ギブスを付けた星飛雄馬のようである。。。【大リーグと言うと、「古い!」と良く笑われることがある。最近はメジャーリーグと言うようだ】

まず最初に、配られたカードが13枚あるかを数えること。数え方は1枚づつテーブルに落としながらでもいいし、片手に移しながらでも良い。重要な事は、夢中になってしまって、表を相手に見えるように持ってはいけない、ということ。だから、カードの向こう側を下げて、相手に見えないように数える。そういう持ち方はうまくできない、と言う。初めての練習だから仕方ないだろう。13枚あったら「あります」と言うこと。

そして、同じスートごとにまとめ、赤黒と交互になるように、並べ替えを行なうこと。最初は、スート内で強い札を、右に寄せて並べていた。どっちでも良い事かもしれないが、強い札を左に寄せるように指導した。

それほど時間がかからずに並べ替えが終わり、カードも落とさない。

先日の用語集にはいくつか言葉が増えた。トリック、ブック。

1トリック取るごとに、まとめて、勝った人の前に並べる。13トリックあるから、6トリックが真ん中で、そこから1個多く取ったら勝ちになる。だから、6トリックをブック、って呼ぶんだよ。「ブックってなに?」と聞かれた。なんでしょうねブックって?調べておこうそのうちに。

まだ「フォロー、ディスカード、ラフ」の言葉を間違える事があるので、用語集を見ながらのプレイであるが、リードされたスートがあるときには、必ずフォローしなければならないというマストフォローのルールを間違える事は、ほとんどない。

カードを場に出す時に、放り投げる事があるので、良くないと注意する。カードを投げてはいけない。ただ、これは微妙で、私も含めてリラックスした雰囲気でのゲームでは、カードをポイと投げて出す事もたまにあるので、私自身から注意をしなくてはならないと思っている。

基本的には、カードの出し方、勝ち方は、自然に自分で習得するのが一番と思っている。が、どうしても、おとなげなさが、顔を出してしまう。

最後の2トリックで、ダイヤ82 と持っている。トランプは無問題。お父さんは、ダイヤJ3と持っていて、お父さんからのリードは、ダイヤJ。このとき、8をフォローして負ける。最後のトリックで、お父さんは残りのダイヤ3をリードすると、娘に残っているのはダイヤ2 なので、最後のトリックもお父さんが勝った。

このまま終われば、何も起きないのだが、お父さんが待ったをかけて、最後の2トリックのポストモーテム(終わってから検証すること)を行なう。お父さんのダイヤJに勝てるダイヤがないので負けるカードをフォローするしかないのだが、この時、82のうち2をフォローして負けておけば、最後のトリックにお父さんが3をリードした時に、8で勝つ事ができるので、実際のように2敗しなくても、1勝1敗で終わる事ができたのだ、と説明する。

お父さんはあえて言う。「負けるときは、できるだけ小さいカードで負けた方がいい」。

ここでいつもの「ごんぞう」になるのが面白い。おそらく負けた事が悔しいのではなく、もっと上手にプレイできたよと、教えてもらう事が悔しいのだろう。いつも褒めてもらいたいのだと思う。上手にできたなら褒めてもあげよう。知らないことは教えてあげよう。

練習なので、負けてしまうのは仕方ないのだが、負けばっかりだと褒めてもらう事がないので、楽しくないのだと思う。我が家では、練習モードが存在する。娘が申請をすると、皆が手を見せ合いながらプレイするモードになる。さて、練習モードでの話。私も娘もカードを見せ合ってのゲーム。

続けてお父さんは、余計な事も教えてしまう。ゲームが始まってからすぐのリードで、2とか3とかをリードしてくるので、そのカードは今だと絶対に勝てないぞ、と言う。「例えばお父さんは、たくさんカードがあるスートの、強いカードを最初にリードするようにしているよ」。ダイヤKQ642と娘が持っていたので、Kをリードしたらどうだ?お父さんは ダイヤAJ53だった。場にK、Aと出た。お父さんが勝ったが、その場を見て「AとKが出たね。次に強いのはどのカードだい?」と振ると、自分のQだという。

そしてもう一つ余計な事を言ってしまう。「そのダイヤは、自分からは出さない方がいいよ。だって、もしお父さんがJを出したらQで勝てるし、5だったら6、3だったら4を出せば、いつも勝てるじゃない。反対に、貴方から出すと、勝てるのはQだけってことになる」。わかり得ない事だと思うが、何もわからない今だから、こういうtipsをちょっとだけ話しておこう。

ブックを超えた分を点数とし、10点取ったらゲーム終了。個人戦としてのこの方法なら、あと1人、2人、増えても対応できる。今のところ嫌そうではないので、週末までこの養成ギブスホイストを続けてみようと思っている。