ポイント導入はおとなげない

ホイストで遊ぶ回数がなかなか増えないので、たまに遊ぶと、どうしてもおとなげないことを考えてしまう。先日、ブリッジの会でホイストからブリッジまで一通り娘と一緒に遊ばせてもらったときに、ビッドが曲がりなりにもできるようなら大人と遊べるなぁと感じ、ならばと、ミルトン・ワークおよびチャールズ・ゴーレンのポイント・カウントを教えてみたところ、今までのように、計算はすんなりできる。

A=4点、K=3点、Q=2点、J=1点、というだけの計算なので、ジン・ラミーより簡単なようだ。1スート10点あるので、デックでは40点あることになる。うちでは3人なので3人がそれぞれポイントカウントの合計を宣言して、一番点の多い人をディクレアラとする。最初にダミーを皆の前で開いて、ディクレアラはそれを見ながら任意のトランプを決める。このとき、コントラクトのレベルとして、最低限取らなければならないトリック数を、ディクレアラとダミーで合わせたポイントカウント合計により、自動的に決めてみることにした。

ブックは6トリックなので、レベルにブックを加えて必要なトリック数とする。レベルの割当は20点を1として始め、その後2点刻みでレベルを1つづつあげる。すると、30点でレベルが6になる。スモールスラムというわけだ。ブリッジだと33点でスモールスラムと言われているので、少し点が足りないようだ。要調整。

こんな感じで2ディールほど遊んでみた。ほとんどミニブリッジだなこりゃ。

しかし、おとなげないなぁ、を実感した。これは単に大人の中で遊ばせるための方便であって、先の『個人戦のホイストからいきなり始め、そのうちダミーホイストにして、遊び飽きるまでは、HCPだとかコントラクトだとかの余計な事を言わない』みたいな、強引にホイストをわかるまで遊ぶ、という自然児的な環境とはほど遠い。

バーとしてのブック6トリックを、もう少しハンドに従って上げ下げしたほうが合理的ではないか、という考えが頭にこびりついている。しかし、もともとホイストはそういうゲームではない。

どうも、小手先で考えようとする姑息なおとなが顔を出してしまう。昨日の遊びは、あと1年くらい後に遊ぶとして、工夫しながらもっともっとホイストの神髄を感じてみたい。子供が感じているホイストの力を、私も澄んだ心で感じたい。