待ち遠しい春

箸の持ち方

3月中に、箸をきちんと持てるようになると約束をした。今まで1年くらいだったか、ゆるく箸の持ち方を教えてきたが、その甲斐あってか、本格的に持てるよう期間を決めてあげると、当初よりずいぶんと持ち方が自然になっている。

今日も、持ち方を注意して正しい持ち方をさせてみると、どうもまだ窮屈なので手の内側を覗き込んでみた。すると本来は薬指の第一関節のすぐ下に、下側の箸がくっついて安定させるはずなのに、その箸が第二関節側(上)に寄っているため、下側の箸を安定させるために人差し指と親指に力が入って、無理な体勢になっているのがわかった。

薬指の第一関節の下に、箸を下ろしてくっつけてあげたところ、今までにないほど自然な持ち方になってほぼ完成形。今までゆるく指導してきたことが今になって結実した感じだ。

短縮ジン・ラミー

昨日から、だらだらとトランプをすることをやめ、短い時間でも集中して取り組めるような工夫を始めた。まずはジン・ラミーを短い時間で決着が付くようにすること。

ジン・ラミーは慣れてくると、相手が取ったカードで手の内を読んだり、捨てるカードに気を付けて、相手をだましてアンダーノックで逆転を狙ったりすることができる。しかし、漫然と遊んでいると、そういう戦略まで考えるどころか、相手の取ったカードを一切覚えていないことがある。集中力が切れていては、カード勘が養われることはないだろう。

まずは、ゴールが61点、ジンのボーナスを10点としたところ、今日は7回で勝負がつき、おとうさんの勝ち。途中おとうさんは形勢を変えるため、1枚持っていたQに娘の捨てたQを拾う。しかし、カードをよく見ていない娘は、まったく警戒感なしにQをもう一枚捨てたので、私がノックする。「拾ったカードはしばらく覚えておくようにしないといけない」

人のことは言えなかった。当初クラブの8を拾った娘は、明らかにクラブの8に絡むシーケンスが見えていたので、おとうさんは途中まで過敏すぎるほど警戒をしていたのだが、少しゲームが長引いたために集中力を欠き、あるときクラブの10を捨ててしまった。そのとたん「ジン!」

短い時間で集中してジン・ラミーを遊ぶ練習を繰り返すことで、相手のカードを読むことの練習もできるようになるはず。もう少し時間が必要だろう。

クリベッジの手役

ジン・ラミーは約30分、残り20分ほどで何をしようかと聞いたところ、クリベッジをするという。娘はクリベッジが結構気に入っている。おとうさんは娘に手役を見つけてもらうことがしばしばだ。そういうことが楽しさの源泉なのかもしれない。

おとうさんは今日も、点数ボードの自分の駒の色を間違えてしまった。だめだなぁおとうさん。

さて、娘がディーラーのとき、「すごいんだから、これ〜」と言って、プレイが終わったあとに手役の披露をした。さらに、クリッブを開くとこれまたきれい。あまりにきれいなので写真に撮った。

下が手札とノッブ。上がクリッブである。手札では3345とダブル・ラン・オブ・スリーができていて、これに加えてノッブが6であるから、合わせてダブル・ラン・オブ・フォーである!4+4+2=10点。ノッブを合わせない手役を披露するときに、自分から「ダブル・ラン・オブ・スリー!8点」と申告したので、この役と呼び方はすっかり覚えたようだ。

それにクリッブを開くとノッブと合わせて5枚フラッシュで5点!合わせて15点だ!

おおよそこれで大きく水を開けられたわけだが、まだ続きがある。

娘が手役から2枚捨てるときに、1枚はすぐに決まった。5枚からもう一枚捨てるときに、迷っておかあさんに聞きに行った。しかしクリベッジをまだすっかり覚えていないおかあさんは、「よくわからないなぁ」と言って助けにならない。仕方なく娘は自分で結論を出し、どうやら「2」を捨てたようだ。

そして、プレイが終わり手役の披露の時がやってきた。「ジャーン!ダブル・ラン・オブ・スリー」と言って3345を披露する。そして、ノッブに開いているのは5だ!つまり、3345と、3455が2つあるので、ダブル・ラン・オブ・スリーが、2つ!8の2倍は?と聞くと「16てん!」最近は、4の3倍とかの計算を足し算でできるようになってきている。

「をを〜、16点はすごいなぁ」というわけで、大勢が決まり、61点のうちほぼダブルスコアで娘の勝ちとなった。

終わってから、娘が手役の一覧表を出してきた。「おとうさん、さっきの役って16点だったよね。この紙の一番下に書いてあるのも16点だよね。クォドラプル・ラン・オブ・スリー」「ん?ああ、クォドラプルね。もしかするとさっきの役はこれだったのかな?ちょっと本で調べてみるか」と松田さんの本を開いてみると、確かに「クォドラプル・ラン・オブ・スリー」であった。33455、ラン・オブ・スリーが4つあるもんね!

ちなみにおかあさんに聞いた時に迷っていた手札は、23345だったらしく、ここから2を捨てるか、5を捨てるかで迷ったらしい。ノッブが5だったので、2を捨てて今回は33455のクォドラプル・ラン・オブ・スリーになった。もしこれで5を捨てていたならば、23455だから、ダブル・ラン・オブ・フォーで、10点にしかならなかったろう。

それにしても、おとうさんもおかあさんも、クリベッジはもうちょっとがんばらないと、セットの時のように「いつも勝って楽しくない」と娘に言われてしまいそうだ(w。