悠久とまでは言わないが

春だ。庭の花がにぎわいを見せようとしているので、しなければならないことが増えて気ぜわしい。それも春の喜びの一つだろう。

今日は娘とトランプで遊ぶ代わりに、ブリッジの先生とホイストの話をしてきた。といっても、娘が話をしたわけではなく、娘は先生の家で跳ね回って遊んでいただけだ。盛り上がったのはおとうさん。

娘と、なんとかホイストをしたいのだ、という話をした。ブリッジの会ではときどき体験教室を開くことがあり、始めての方に2時間くらい時間を取ってもらって、ブリッジの体験をしてもらうことがある。我々の会では最初にホイストを遊ぶことにしている。その位置づけはあくまでブリッジの前座として、トリックテーキングのルールを理解してもらうためである。ホイストを4ディール位すると、すぐにポイントカウントの話をして、ミニブリッジをし始める。そうでないと、ブリッジの話まで行き着かないからだ。

ホイストは、どうしても超スローフードだ。ブリッジを知っていると、ホイストに立ち戻って、ゆっくり優雅に遊ぼうという気にはならない。なにせ、ホイストには、ブリッジの最大の魅力であるビッドがない。だからこそ、ホイストであり、ブリッジであるわけだが。

しかし、300年前のヨーロッパのように、家でホイストをまったりと楽しむ場というのは、今の時代だからこそ必要なのではないかと思う。というようなことの意図をこの場ですべて、きちんと説明できないと思う。この件は、おいおい自分のトランプ遊びの中で体現して行きたい。

ビッドのない世界で、プレイ技術が頂上まで達したという不思議。その歴史を体感したい。そのためには、大人の世界ではなかなか実現できないので、娘を利用しながら、おとうさんが体験したい、ということかな。

そういうことをブリッジの先生に相談した。おそらく少し、通じたと思う。こういう超スローフード的な遊びを通じて、娘の、そして、おとうさんの世界を広げて行きたいと、常々考えているんだなぁ、たぶん。「しっ、静かに!」はい。静かにします^^