花札
昨日、おかあさんが日本語の説明書を必死で読み、「Inka」をおかあさん+おとうさん&娘の2チームで遊んでみた。なかなか難しい。ちょっと説明するのも大変という感じ。明らかな戦術というのもなさそうだし、いじわるしながら勝つゲームでもあるかもしれないし、もっと数をこなさないとわかんないかもしれない。引き続きレポートしようと思う。
今朝、ふと本棚を見ると、みんなで暖かそうに寝ていた。
ゲームと一緒に花札も買ってきた。100円で、柳の20点札がちょっと折れている。それでも良い。まずは絵柄を娘に見せてあげたいと思ったからだ。
右の上は、いのしかちょう。左の下は、梅にうぐいす、その上は、月見で一杯、花見で一杯。右の下はあかたん。「あのよろし」「みなしの」とはなんなのか、今でも知らない。左の上の鳥2種。右は藤にほととぎすとのことだ。右は柳につばめ。へぇー。今になって、意匠に興味が湧いてきた。みな綺麗な絵だなぁ。
1月から12月までの札を、すっかり忘れている。そこで、たしか中学生の時に買って、これで花札を覚えたという本を引っ張り出してきた。ああ、書いてある書いてある。
1月から12月までのテーマ、20点札、10点札、5点札、1点札のそれぞれの図柄の説明だ。花札のパックには遊び方の説明書はあって、88の遊び方がかいてあったが、それぞれの札の図柄の説明はなかった。この本、買ってよかったなぁと思う。いつも引っ張り出す本である。
田中潤司「ギャンブル・ゲーム -麻雀だけが能じゃない-」ごま書房。昭和49年2月10日初版発行。
目次
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- まえがき
- プロローグ ギャンブル・ゲームの"三種の神器"
- 1 二人で楽しむギャンブル・ゲーム -彼女と膝をつきあわせて-
- (1) こいこい
- (2) ジン・ラミー
- (3) インディアン・ダイス、ファイヴ
- (4) クレイジー・エイト
- 3 四人以上で楽しむギャンブル・ゲーム -麻雀だけが能じゃない-
- (1) 追丁かぶ
- (2) 丁半、あとさき、手ほんびき
- (3) ルーレット
- 4 五人以上で楽しむギャンブル・ゲーム -大勢でワイワイやるとき-
- (1) ドロー・ポーカー
- (2) スタッド・ポーカー
- (3) ロー・ポーカー、ハイ・ロー・ポーカー
ゲームのルール解説というか、エッセイなので、雰囲気がつかみやすいし、読んでいるだけでわくわくする本だ。ちなみに、三種の神器とは、カード、ダイス、花札。
面白い内容を紹介して行くと、本を全部紹介しなくちゃいけないので、まえがきから少しだけ。
「そして、発見したのは、この世の中には、正しいルール・ブックがめったに存在しないということだった。なるほど、アメリカには、『ホイル』というルール・ブックがあって、これが世界一権威あるものとされているのだが、その『ホイル』にさえ、版によっては信用のおけないものがある。『ホイル』でやろうといったために失敗した賭博師のエピソードも、この本の中のどこかに折り込まれているはずだ。
ただ、本書はルール・ブックではない。できるだけ正しいルールを紹介したつもりだが、あくまでも、一冊の本として読み通していただけるようにと願って執筆した」
数十年ぶりに、もう一度読み返してみよう。