どうして勝たないといけないの?

先日、Tiny Bridgeかミニブリッジをしていたときだったと思う。取れば得をするカードを取らなかったことがある。結局それでダウンしてしまったのだが、終わってからおかあさんとおとうさんが、「あそこで取れば良かったのに」と半分責めた口調で言うと、機嫌を悪くして「どうして勝たないといけないの?」と半べそで主張した。

なかなか面白い質問だった。どうして勝たないといけないのか。うーむ、勝つと面白いからか。それは本末転倒の答えのような気がする。そうだ、勝つ必要はないと言える。そもそも、ゲームで遊ぶ上で、というか、遊びで、勝つか負けるか、ということが意識されるもの、でない遊びだって多いはず。大人は、どうしてゲームと言うと勝ったり負けたりするものばかりが多いのだろう?

公園で、ジャングルジムに登って遊ぶことがある。これは勝ち負けがない。娘はその時間とても楽しそうである。おとうさんも、おそらく楽しいのだ。そういうまったりとした遊びに、今まで慣れていなかっただけかもしれない。

もっと、じゃれて、たわむれて、時間を遊興に使うという、まったりとした遊びが、私自身にも必要なんだなと感じた。娘が小学生になる。「どうして勝たないといけないの?」という質問に、何か、わたし自身として答える準備をしておかないといけないだろう。