ビッドしてみた

先日の、ブリッジ教室でのこと。おとうさんは娘とパートナーになり、先生は新しい生徒さんとパートナーになって、生徒さんはまだ覚えかけのビッドをもとに、8ボード1時間半、みんなで悩みながら遊んだ。

娘にはビッドのシステムを教えていない。ハイカードポイントの数え方と、ビッドにおけるスートのランク、トランプは8枚がいいよ、というくらいかな。Tiny Bridgeで教えられる程度のことだ。だから、ハイカードポイントが何点あったら、最初にオープンをするとか、そういうのも特に無し。そのためビッドは闇鍋みたいなものになっていくのだが、それでも娘も競り合いたい時には、引かずに競り合うので、けっこう普通のコントラクトに落ち着いたりしている。

おとうさんも、普段はメジャースート(スペードとハート)でオープンするときは5枚を保証する、という5枚メジャーを使っている。しかし娘とやるときは、4枚のスートで、紹介したいもの(たとえばAKが何も無い4枚よりは、AKがあるスート)を先にビッドするという、ある意味無作法なビッドをしてみている。

それでも面白いことに、おとうさんが1クラブとオープンすると、娘がクラブを4枚もっていて2クラブ、とレイズしてくれるので、8枚トランプというところでは意識があっていて面白い。また、競り合って娘が介入するときには、スペードが5枚、AKがあったりなんかすると、1度ならずも2度も競り合って2スペード(スペードをトランプにして、ブック6トリック+2=8トリック取る)のコントラクトで買い取ることもあった。

とても強い時にゲームビッドまでいけるか?というゲームビッドの話は、ゲーム獲得時のボーナス点の話が必要なので、まだ説明をしていない。だから強いハンドを持っても、妥当な代のコントラクトまで引き上げることができないでいるかもしれない。でも、それでもok。最初は4人でカードをプレイしてもらえることが、一番よいことだ。

それと、娘がディーラーで最初にコールをする席だったときに、いきなり2クラブ、と2の台でオープンしたことがある。普通は低い1の代から始めるのに、2の代から始めた。たぶん、強い手だと自分で感じたからだろう。おとうさんはハートが5枚あったので、2クラブに2ハートとレスポンスをして、みなそれをパスしておとうさんの2ハートになり、ジャストメーク。

ハンドを見てみると、娘のハンドはクラブが4枚の4432のバランス・ハンドで、ハイカードポイントが17点あった。ああ、確かに強いね。ビディングシステムを使っていれば1NTとオープンするハンドだ。それに対しておとうさんはハイカードポイントが4点で、ハートが5枚あった。普通のビディングシステムでも最終コントラクトは2ハートになりそうなハンドであった。面白いことに、ちょうどよいところに落ち着く。

全体のハイカードポイントが40点だということは意識させている。その中で、自分に17点あって、AとかKとかが多くて、4枚のスートを言うとするとクラブを紹介したいな、ということを考えて、1クラブじゃなくて2クラブと言ったのだと思うと、なかなか自分でも楽しんでいるなぁと感じられ頼もしい。

ハチャメチャビッドで、周りのみなさんに迷惑をかけることが多いかもしれない。できるだけ、みなさんの勉強や読みの邪魔にならないよう、娘にも最低限のビッドを教え、相手側も正しく推測できるようにならないといけないと思っている。そのためには、小学生用創作4枚メジャーシステムを作るのがいいな、と感じている。