波乱万丈、浮き沈み

前々回のブリッジ教室、ディフェンスばかりで調子が良かったおとうさん&娘ペアが、3テーブル6ペア中、2位に入って、ご褒美のポイントをはじめて頂いた。やっぱり調子が良い時は、わかるもんだなとも思った。

しかし、その後、昨日のブリッジ教室はおとうさんの調子が良くなかったし、娘もその後さっぱり練習をする時間がなくて、ほとんど忘れてしまった状態でのチームオブペア戦(チーム戦の中でペア総当りで競う試合形式)は、なんともひどい結果となった。やはり、毎日少しづつでも練習が必要と思った。

最近の娘のお気に入りは、おかあさんも入った3人での家族あわせ。全カードでは多くて時間がかかるので、2〜6を除いたカードで遊んでいる。2ゲームほど遊んだあとに、Tiny Bridgeも遊ぶことにしている。しかしディクレアラの練習をほとんどしていないので、プレイが上手になれないのは、見ていて「悪いなぁ」と思ってしまう。上手に出来れば楽しさも増すのに、おとうさんがきちんと教えないので、上達しないから、試合に出てもフラストレーションが溜まる。

これはいかん。きちんと体系的に教えることを肝に命じた!

そこで、今日のTiny Bridgeのハンド。

サウスに娘。20点あるので、2の代のプレイとなる。「トランプは?」と聞くと、「枚数が一番多いスートじゃなくてもいいの?」と聞くので「いや一番多いのにしなさい」と言った。しぶしぶトランプをダイヤモンドにして、Wのおとうさんからはクラブの2のリード。ダミーのクラブJが勝って、2トリック目に娘はダミーからクラブのQをリードした。そして、娘はこれをハンドのAで勝たずに、私のクラブのKが勝った。このように続けて結局2ダイヤモンドは、1ダウン。

すると娘は目を赤くして泣きべそをかきだした。ほんとうはダイヤモンドじゃなくてスペードにしたかったのだ、という。

これも、おとうさんがきちんと教え続けないからだな、と反省した。ひととおり説明はしたが、聞いていたのかどうか。まず、ダイヤモンドはAKQがないので、3トリック取られる。スペードも2トリック取られる。これで5トリック取られるので、それだけで済めば、2ダイヤモンドはジャストメークだ。

しかしクラブはKが捕まらない限り1つ負けそうなので、EがKを持っていないと1ダウンしてしまいそうだ。しかし、おとうさんのオープニング・リードはクラブの2で、ダミーのクラブJが勝ったから、残りのダミーの1枚をクラブのAで勝てば、クラブでルーザが出ないのでジャストメークできるはずだった。

おとうさんは、「ダイヤモンドをトランプにしたからダウンしたのではない」ということを説明したかった。2トリック目に、クラブのAで上がらないからKに負けて1ダウンしたのだ、と。

そこで娘が言うには「だって、Kはおかあさん(E)にあると思ったんだもの」ということだ。良いか悪いかは別として、KをEに見て、フィネスしたのだ。実世界ではこのフィネスは不必要なフィネスである。しかし、ダウンしたものの、この考えを持ってプレイしたのなら、まんざら捨てたものではないな。大きな目標を理解して目先のプレイを計画する、ことが必要だが、じつはそれって結構難しい。高度なのだ。

さて、おとうさんは、練習計画を立てて、娘が楽しくディクレアラができるようにしてあげることにした!さあ、やるぞ。