けいさつの音楽隊

今日の午後に、けいさつの音楽隊が無料で演奏をするというので家族で行ってきた。すごい人人人。。。入る入口の選び方が良くて、さほど待たなくても会場に入れたが、無料だからなのか、3県合同だからなのか、演奏が良いからなのか、とにかく人が多かった。

開演前に、ロビーで、サックスのチームがミニコンサートを開いていて、なかなかご機嫌!バリトンサックス3本、テナーサックス4本、アルトサックス4本、そしてソプラノサックス1本かな。アルトやソプラノのソロはとってもきれいだったし、バリトンの方の、音楽のリードは迫力があって見ごたえ充分だった。

その後会場で音楽を聞き、娘は早々に寝てしまったが(w、第2部は市内の有名なバレー学校の発表があるとのことで、高校生までの40数名のステージが、これまた素晴らしく、娘はきゃっきゃと喜んでみていた!

最後に3県のドリル演奏(動きながら管楽器や打楽器を演奏する形式)があって、こちらはみな気合を入れて練習してきたようで、どの演奏も素晴らしかった。

とても素晴らしい演奏に触れることができて、とても楽しかった!機会があったらまたみんなでいくことにしよう!

泣いていた

そういえば、コンサート会場に早めに入ることが出来て、大きな会場で前の席で見られることなどめったに無いだろうからということで、前から4列目の通路側に席を取った。娘はいつも一番端っこの席だ。どうしてかっていうと、端っこの席だと、前に人が座ったとしても、体を少しずらすだけでステージへの視界がひらけるからだ。子供は背が低いので、前に大人が座ると見えなくなることがある。先日のサーカス観劇のときもそんな感じだった。

3つの椅子に座りまだ時間もあるときだったので、ロビーに出て、ミニコンサートを見ることにしたわけだが、この時、最後に椅子を立ったおとうさんは、一番通路側の娘の席にだけ荷物をおかずに席を立ってしまった。ミニコンサートが終わって、先に席に帰っていたおかあさんが、我々の席にいない。あれ?と思って探してみると端っこではなく真ん中の席に移っているではないか?詳しく話を聞くと、1つ席に荷物が置いていなかったために、どうやらその3つの席を取られてしまったらしい。事情がよく理解できなかったが、面倒くさそうだったので、仕方ないかと思い真ん中の席に移った。

もっとも悪かったのは、このせちがらいご時世で、椅子にきちんと荷物を置かなかったおとうさんだ。しかし、空いていたのはその1つだけなのに、どうして3つの席を失ってしまう事態となったのか?そこはよくわからない。そこはおかあさんが直面したことだ。すったもんだがあったようだが、結果として「仕方ない、譲るのが賢明」という大人の判断。

しかし、娘が納得しない。ふくれっつらをしている。まあ、「大人の事情」を理解出来ないのだろう。そのうち、前の席に大人が3人座ってしまい、開演と同時に、娘が泣き出した。「立たないと見えないじゃないの、ステージが(泣」。演奏が始まってもそのまま、ずーっと泣き続ける。「仕方ないだろが。まあ、演奏を聞いていればそのうち気分も晴れるだろう」と思っていたら、ひたすら涙を流して、泣いているばかりだった。うーむ。

とりあえず、おとうさんの膝に娘を乗せ、ステージを見せた。泣き止んだ。一生懸命、ステージを見ていた。

そのうち、背中が暑いからといって、自分の席に戻り、それからはすぐに寝てしまった。

ああ、以前にもそういうことがあったんだよなぁ。直感で「これは大人の事情があるから、仕方ない」とおとうさんが自分で納得しようと諦めているときに、隣を見ると、涙をはらはら流しながら、声も立てずに泣いている娘。

なるほど。大人の事情は「大人」の事情であって、娘が理解できることはないだろうし、また、理解する必要もないことだ。

なぜ、会場で娘ははらはらと涙を流して泣いていたのか。どういう気持だったのか。あとから聞いても、なかなか教えてくれない。おとうさんの大人の事情も、頭にこびりついて離れないようだ。娘が何が悲しくて泣いていたか、理解できるようになりたいが、うーむ、まだ容易ではなさそうだ。

「『あまえる』ということについて」という記事があった。
http://walkonblog.exblog.jp/13486599

子供には、大人に示していない、深い考慮があるのだと思う。