十代前半

最近、将棋のプロの話が楽しい。ブリッジのプロの話はあまり聞く機会がなく残念だが将棋なら日本にプロがたくさんいるので、けっこうブリッジのプロと似ているところがあるんじゃないかなと想像して聞いている。昨日も佐藤康光さんがラジオで勝負の話をしていたので、楽しく聞いた。

羽生さんの本がたくさん出ているので読みやすい。その中で、勝負師は10代前半が大切な時期だと言ってくれる本があって、娘が今8才なので少し注意して観察しないといけないなと思っている。

以下は羽生善治『挑戦する勇気』(朝日選書717)2002年初版からの引用。

「骨格」は十代で形成される

将棋の世界でプロを目指す人たちにとって、十代の前半というのはとても大事な時期です。「骨格」が決まってしまう時期であると言われています。
つまり、序盤の定石や高度な手筋といった情報、すなわち「知識」は、20才、30才、40才になっても身につけることはできるのですが、ある一つの場面について、「この場面ではこの手とこの手しか、選択肢はないだろう」といった、非常に抽象的であいまいな判断、証明するのが非常に難しい感覚的なものというのは、十代前半のときにある程度固まってしまうんです。
もちろん、それから技術的なレベルが上がっていくということはあるのですが、基本的には、「十代前半で固まった骨格にどういうふうに肉付けしていくか」という話になります。

さて

自分の十代前半を考えてみると、何も覚えてないなーという感じ。私自身もいまさらだけど勝負勘を養っていきたいし、娘にはバリバリ勝負勘強くなってほしい。何をすべきか、これから考えて行かないといかんな。