さいこうのトーテムポール

先日、あるいて10分くらいのところで毎年行われる市内の城址公園での写生大会の入賞作品の展示会があるというので、みんなで歩いて行ってみた。トーテムポールの絵を書いた写真を見せてもらっていたので、早く原画を見たいと思っていたからだ。

と思ったら、昨年はテレビ会社の賞をもらって会場に貼られていたのだが、今回は受賞したという連絡はなかったとのことで、ああ、今年は入賞しなかったんだね、つまり、原画は今日は見られないから、返ってきてからのお楽しみね、ということらしい。それでも散歩がてら行ってみた。


「さいこうのトーテムポール」

会場に入ると、娘が「あったあったー」と大きな声で叫んでいた。なんと主催研究会の会長賞をもらって、会場に飾ってあった!娘は大喜びで、おとうさんもおかあさんも大喜び!

他の絵と違って、クレヨンでほとんど塗っているので色的にメリハリが少ない気もするが、それでも最初にこの絵を見て「ぐぐーっとくるなぁ」と思った。表情があるというか動かないものなのに動きがあるというか。

おかあさんが言っていたが、娘の色使いは、こういう薄い色が好みらしい、ということをおかあさんもこの絵を見て初めて理解したとのこと。いずれにしても、おとうさんはこの絵にノックアウトされてますw。(ていうか、毎回ノックアウトされてんだけどね)

常識という大人の価値観を、日々気づかぬうちに子供に強要している私達の生活。せめて、絵を書いているときには、私たち両親は、絵の巨匠を目の前にしているという意識を持って、くだらない大人の常識を押し付けたりしないようにしよう、とおかあさんといつも話し合っている。

おとうさんもおかあさんも、絵心がないから、ただ単にべたほめするしか能がない。しかし、「その頭は、赤色を塗るのはおかしいよ」なんて野暮なくだらない「芸術に能がない単なる常識の押し付け」ハラスメントで、子供を傷つけることがないよう、そういう意識だけは持っておかないと、と思っている。

幸い、週1で通っている絵の教室の先生はとってもおおらかで、飽きさせずに良い所を伸ばしてくれる方のようなので、心配がいらない。

なににせよ、賞をもらったりほめてもらうのが娘の一番の励みになるのでこういうのは大歓迎!