ダブルスクイーズとは?

2つのスートのスクイーズを3種類上げたが、スレット(脅し札)としては弱いの3枚目が最も有効に働けるのが、ダブルスクイーズだろう。シンプルスクイーズで必要な、2つのスートのスレットを片方のディフェンダが持っているという条件が揃っていない時に、第3のスートが出てくるのがダブルスクイーズじゃなかったかな?

そう、の3枚目をダブルスクイーズを意識して保持していた、ということだけで今回はよしとするか。まずはダブルスクイーズがきちんと理解できないといけない。

さらっと言ってみようか。スクイーズカードがプレイされると、最初に左のディフェンダがスクイーズ気味になる。ただし、ここで完全にスクイーズされているのは単なるポジショナルスクイーズなので、彼にはディスカードする余地が残っている。彼は自身でしか守れない、守るべきスートを守り、もう一方のスートはあきらめる。こちらはパートナーが守っているものという確信がある。

と、最初のディフェンダへの処理が終わる。ダミーからは、左に守られたスートは不要になるので、ディスカードする。

今度は右手の番。パートナーがたった今ガードを外したスートは、今度は自分がガードを迫られる立場に置かれてしまった。しかし彼は、3つ目のスートのガードもしているのだった。パートナーは全く関心のないもしくは持っていない第3のスート。このスートのスレットは、ディクレアラが持っているので、オートマチック・シンプルスクイーズになっている。

というのが、ダブルスクイーズの流れだ。何か例を出して理解を進めるとしよう。

ああ、たとえば、今回のハンドで言うと、ダミーのKQ103の、10が、ストロングスレットカードになっている(ガードできるのがJ1枚なので、必ず片方のディフェンダがガードしているスレットカード)。さらにAQのQも、同じようにストロングスレットカードだ。Kだけがガードできるから。

これがもし、の持ち方がAJだったりすると、JというスレットカードはKもQもガードできるので、ウィークスレットカードになってしまう。KとQがやはりノースが持っていたならばシンプルスクイーズは成立するけど、これがノースとサウスで分かれていると、シンプルスクイーズは成立しない。

こういう状況の時にが絡んだダブルスクイーズになるんじゃないかな?