ディフェンスでできること
ディフェンスもディクレアラも、さらにはビッドも、体調が如実に思考の深さに影響してくる私は、テーブルに向かったらできるだけ目の前のボードのことだけ考えるようにしたいのだけれど、もっともっと集中したいのだけれど、まだまだ自分がどこまで集中できるのかすら見えてこない。
ネットでプレイしたときの記録だ。
私はサウスで、Pdが1順後に1♥で介入した。Eが1♠と入れるので、一応2♥までは競り合う。するとPdとEが♥と♠で競り合って、なんとコントラクトは3♠に。これは絶対ダウンだなとダブルをかけた。
♥をラフされないように逆刈から入るのが定石なのだろうか。いちおう♥7(サードハイエスト:アナーがなくても3番目)をリードすると案の定ダミーはシングルトンだ。Pdの♥は介入の時期から見ても6枚7枚と思われる。ディストリは6331,7321でディクレアラは2枚か3枚というところか。
点数を数えていなかったのと、点数を追っかけていなかった。ダミーには9点。Pdはオープンしなかった。私にも10点、ということは残り21点は、10点と11点くらいで分けあっているか?
OLの♥7はアナーを保証してはいない。しかし、3枚からのリードであることはビッドからも予想がつく。ディクレアラから見ると、6331、6421、もし私にアナーがない場合、1087からの7のリードか。ならばディクレアラはKとQを持つ。そうでなければ、KとQを分けあっているだろう。
♥Aで上がったPdが2巡目に続けたのは♣4。これは完全に味方がだまされた。不要にAのアンダーリードだろうか。それは考えなかった。不要というのもなんだけど、まあ、♦リードはなさそうだし、トランプのリードでも悪くない気もする。しかし選んだのが♣4。
♣Kで私に入って、私は♥をラフされないように逆刈を始める。ディクレアラはすぐに♥をラフするかとおもいきや、♦のフィネスをし始めた。♦Qからリードしたが♦10がプロモートする可能性があるので、♦Kをカバーする。が♦10はディクレアラが持っていた。
その後ディクレアラは、♦10でハンドに戻り、おもむろに♥10をリードする。
ここで、私は♥Kをアンブロックした。なぜか?長いトランプでコントロールを制した後に、♥でPdに入れたい。その際私の♥KはPdへのエントリの邪魔になるからだ。しかし、もしディクレアラが♥Qを持っていた場合、♥Kのアンブロックはトリックの損を招く。
もしPdに他のスートでエントリがあるならば♥Kは温存しておいても良い。しかし、この時点で私は♣Aがディクレアラにあると確信していたため、Pdへのエントリ確保のために♥Kをアンブロックした。
しかし結果としては、Pdは♣Aを持っていたし、ディクレアラは♥Qで1トリック稼いだ。私のジャッジミスだった。ジャッジミス、これは、プレイ中の点数を全く数えていないことからくる、一人芝居だったのだ。
まず、数トリックで明らかになったのは、ディクレアラは♠AKJを持つこと。♦Qを持っていたこと、♥Qはどうかな?
♠AKJと♦Qで10点。これに♣Aを持った場合、14点でPdは21ー14で7点ということになる。さて、Pdはいくら長いからといって最初の機会以外で♥の介入をするのだろうか?
もし♥Qがディクレアラだった場合はなおさらだ。Pdの点数は♥AJの5点のみということになる。それはあり得ないだろう。つまり♣AはPdが持っていて、♥Qはディクレアラが持っていると正確に読めれば、♥Kをアンブロックする必要がないので、2トリック余計に取れて3♠xは3ダウンになったのではないか?
という妄想は、確かにプレイ途中の点数を一切数えていなかったことから来る負い目が原因となっていると思う。そもそも、ディクレアラは♥2回をさっさとラフしてしまえば、♠4、♥2回ラフ、♦2トリックで、♣でも1トリック取れればジャストメークじゃないか。
このボードの整理をしないまま、問題をそのままにしてこのポストモーテムを終えようと思う。良くないなぁ、でも当分忘れられないと思うので、また次の展開につながると思う。