コンセントレーション

コンセントレーションというトランプゲームがある。いわゆる神経衰弱だ。今回はそれではなく「集中力」の話。

食事を終えてお風呂に入るまでの時間に、娘とトランプやボードゲームをして遊んでいるわけだが、この時間の最大の敵はテレビだ。おとうさんもおかあさんも、高度成長期時代に育った、テレビッ子である。私は今ではそれほどテレビを見ることもないが、おかあさんはテレビが大好き。

食事後のゆったりタイムには、みな個々に好きなことをしたいので、私と娘はトランプで遊び、おかあさんはテレビを点けて見ている。このようなとき、私もついつい、テレビ画面に誘われることもある。

でもトランプをしながら、途中でテレビを片目で見ている状況は、どっち付かずで良くないなと反省している。家族の団らんの場としては、そういう状況は悪くない。みなリラックスしていて無問題である。

でも、松田道弘「トランプのたのしみ」のジン・ラミーの章にジン・ラミーで勝つためのヒントとして次の7項目が挙げられており、これらは、ホイストやブリッジでも同じことが言えるが、ぼーっとしていてはその気配すら感じずに時間は過ぎて行くだけである。

  1. つねにスコアに注意すること。
  2. ジンを狙うよりノックを狙う。
  3. ディスカードを相手に取られないようにする。もし相手が1枚もこちらのディスカードを取らなければ、相手はストック(山札)だけに頼らざるをえないので、あがるチャンスは半分に減る理屈です。
  4. 相手がどのカードを拾い上げたか正確に覚えておくこと。
  5. ディスカード・パイルの全部を覚えておくこと。覚えようと努力するくせをつけること。
  6. 相手と、相手の作戦のスタイルを研究すること。逆にこちらの作戦を見破られないようにすること。そのためにはいろんなタイプの作戦を使って相手を混乱させること。
  7. いろんな手がかりから相手の手の内を読む練習をすること。

1、2、4、7については比較的教え方が簡単なので、いつも口に出して言っている。例えば、「クラブの10を取ってスペードの9を捨てたということは、クラブの98、スペードの9を持っていて、クラブの1098のシークエンスができたか、もしくは10を2枚持っていて、10が3枚のグループができたかのどちらかだろう」という考え方を口に出しながらプレイしていると、娘も同じことを言うようになってきた。

そうしたら、クラブの7とかは、安易に捨ててはいけなくて、逆にアンダーノックできるチャンスカードになるかもしれない。しかし、娘はそこまではまだ実践できていないようだ。

「ディスカード・パイルを覚えようと、努力するくせをつけること」これは、大切だ。おとうさんが覚えようとしていないことが原因で、こういうことがおろそかになってしまっている。

つまりおとうさんも集中力を研ぎすまし、自分のカード力を向上させる時間として使わなければならないのだな。ほんの時間つぶしと考えてはいけないな。娘とジン・ラミーをするときは、真剣勝負をして、お互いの力を向上させていかないといけない。

というようなことを、考えた。もう一歩、二歩、おとうさん自身の壁を越えなければいけないな。

「カシノ」のほうは、1日に2〜3回遊べている。やはりまだ、勝ちどころをつかめていないが、プレイに慣れてくれば見えてくるところもあると思う。