鉛筆を持つ

ジン・ラミー60点勝負をやってみたが、うーむ、少し味気ない。100点は長くなると飽きてしまうことがあるが、60点は一気に点数が届いてしまうことがあり、面白みにかけるところがある。それと、セット。娘は今まで勝ち続けたので、セットに飽きてしまったのかもしれない。今日は全く集中力が無いので私が圧勝した。さて、この先セットの勝負は続くのか、それともこれで我が家のセットブームは終わるのか。

これまで、娘にホイストの戦術を教えようかと考えたが、思いとどまり、ジン・ラミーの点数計算、1桁計算、2桁計算、数字の書き方と、発展しているというか、基本中の基本まで下がってきた感じである。今日も数字の書き方を練習した。が、その前にすべきことに、またまた気がついた。鉛筆の持ち方である。

箸の持ち方も今のところ自由奔放できちんと持てていない。ましてや鉛筆などは、なんだって書ければ良いと思っていたが、一度文字の練習をし始めると、鉛筆の持ち方をほっとくわけにはいかなくなった。

手の指がみなだんごになっていて、鉛筆の先が、自分の視線に入っていない。あたまの上に電灯がこうこうと照っていても、文字を書いている鉛筆の先は常に暗い。彼女は、見えない鉛筆の先が見えるとでも言うのか?

これでは、細かい字の調整などできるはずがない。大まかに言えば、鉛筆の先は上を向いているのが正しいと思う。電灯が、鉛筆の行く先を照らすように。つまり、自分のほうを指していてはいけない。娘の鉛筆の先は常に自分の方を向いてしまっている。

おやゆび、ひとさしゆび、なかゆび、特になかゆびを下に添えて、地面と鉛筆との距離をはかるあたりがコツのような気がする。だから最初は、こゆび、くすりゆび、なかゆびの3本をくっつけて、右手をくの字にして立てる。このとき、先ほどの3本の指が、手のひらの中に入っていてはいけない。娘は、この時点で指を握ってしまっている。

軽く開いた3本の指の、中指をベースにして鉛筆を乗せて、人差し指と親指で挟んで鉛筆を持つ。持たせたときには上手に持っているが、字を書かせるとすぐ形が崩れてしまう。

鉛筆の先が、自分の方を向いてしまう。先が自分の向こう側を向くまでには、さて、どのくらいの時間が必要なのだろうか。

箸の持ち方を教えるよりは、楽な気がする。ホイストの戦術にはまず、鉛筆の持ち方が必要ということだ。