ブレーク暗唱、第2章

最近、外を散歩していたりすると、「あ、先生」と小学生から声をかけられるようになった。おとうさんが一緒だったりすると、何の先生だろ?といぶかしがられないように「トランプの先生ですぅ〜」と言い訳をする。小さい子からするとみんな先生だよな。悪いことはできない。

そんなこんなで、もう少し普通のトランプゲームを覚える必要があると感じたので、古本屋に行った時にトランプゲームの本を探している。

これは某古本屋で100円で売っていた本だ。内容も豊富で、絵も多く、普通のゲームがたくさん載っていたので買ってみた。それにしても、最近では1〜2年前のベストセラー本のハードカバーが100円で売っていたりして、驚くことが多い。

このトランプ本の中身をじっくり見るのはこれからだが、子供達のトランプの持ち方とか、スムーズなゲームの進め方とか、いろいろと悩ましいことが多いが、一番大切なのは、「トランプって楽しいな」と思ってもらうことなのかもしれない。そこから先に、皆で勝手にトランプであそぶかどうかは、その子達にまかせるしかないのだろう。

ブレーク暗唱の応用

ここのところ、トランプで遊ぶ機会がめっきり少なくなった。そこで、何かと車に乗ることが多いため、娘としりとり、なぞなぞ、の間に、応用ブレーク暗唱をすることにしている。

ブレークというのは、ブリッジやホイストで大切になる技術で、13枚の1スートが4人にどのように分かれているかということ。これをプレイ中に推測するために、まるで「九九」のように、13の数を4つに分けた時の数の並びを、そらで言えるまで練習している。これは主におとうさんの練習なのだが、今まで娘にもついでに教えていた。

4333、4432、5332、5422、5431、、、最初はこのように、数が多いものを最初に持ってきて、最初の数を6枚、7枚になるまで続けて、それを暗唱できるように練習していた。娘も1月くらいして暗唱できるようになったわけだが、娘がそのとき、「じゃ、わたしが考えたのを言うね」と言って、「なな、さん、さん、ゼロ」とか「はち、いち、よん、ゼロ」とか、自分で勝手に13になる4つの数を言い出し始めた。

ブレークは置いといて、「ゼロじゃなくて、れい、と言うようにしようね」と、娘に指導、おかあさんにも同じように指導した。ゼロは英語、れい(零)は日本語だから、どうせなら正しい言い方を教えた方が良いと思ったからだ。その後は娘はきちんと0をれい、と呼ぶが、おとうさんとおかあさんは今までの慣れか、なかなかゼロがやめられないことが多い。

ブレークに戻ると、娘のこの自分での出題は、おとうさんに大きな刺激となった。というのも、今までおとうさんは、5431とか数の多い方からしか覚えていなかったので、ブリッジをしているときには応用が利かなかったのだ。3と1がわかっていて、他の2つの数がすんなり出てくるか?というのが実際のゲーム中で試される。計算していたのではなかなか実戦で使えない。

娘が出題した問題は、7、2、と来ると、それを頭で9と計算して、残りの数を2つに分けて口に出しているのだと思う。13とか10とかのイメージを頭の中に作ってしまえば、これらもすべてパターン認識ができるはず。いちいち暗算しなくても。

ということで、おとうさんは娘に勇気をもらい、自分でも柔軟なブレークの暗唱練習をしてみることにした。練習相手は娘だ。「じゃいくよ。1、4」すると娘が「うーん、3、5」とか、「4、4」とかを答える。たまに間違うこともあるが、こういう小さな練習を積み重ねれば、ブレーク暗唱がブリッジの実戦に使えるようになるんじゃないかな?とおとうさん自身の身に付くことを期待して楽しみにしている。