ゆうきだして

週末に、学校の校庭にある雲梯(はしごを台に乗せて横にして、ぶらさがる運動具)に行きたいと、土曜と日曜の夕方に小一時間ほど運動をしてきた。おとうさんは励まし役と、私自身あんまりできない逆上がりの練習。

土曜日は雲梯が最初の4段くらいしかできないで、すぐに落ちていた。1段づつ両手でぶら下がる感じなので、進み具合も遅い。握り方も親指を下からぐっと握るのではなく、ただ手の指をかけるだけでぶら下がっているだけ。

それでも土曜は半分より先に進むことができて、かなりの進歩があった。

日曜は両手を交互に出して進むことを教え、ほんのちょっとできた。たった一回だけど、ゴールまであと3段というところまでできた。この2日で自分でもできると確信ができたのだろう。

娘の仲良しの友達は、雲梯を最後まで行けるのだという。運動能力抜群のその子。うちの娘はやる気もないし、走る格好もドタバタだ。それでも何かやりたいと思うと、のめりこんでじょうずになることがある。去年はなわとびだったし、今年は雲梯なんだと思う。

そして昨日、学校の昼休みに雲梯が最後までできたとのこと!できたときほんとうに本当に嬉しかったのこと!その友達も一緒にいたらしいんだけど、彼女はできるから感動はすくなかったらしい。それでも、今までできなかったことができたのだから、娘にしてみれば本当に嬉しかったと思う。

そして、「2かい、ゆうきをだしたんだよ」とのこと。途中諦めようと思ったのだと思う。それでも、ぶらさがって少し休んで、もう一度開始して前に進むことを「ゆうきをだして」決めたのだ。

「ゆうき」おとうさんも勇気を出そう!持っているものを失う怖さを振り払って、新しい地平に向かうことが勇気だろうか。ひさしぶりに聞いた勇気、純真な言葉だけに心に響いた。