競り合いの感覚

2ヶ月連続で出場したブリッジ定例会で、娘の特徴的なビッドがあったので紹介する。

最初は先月におかあさんとペアを組んだもの。おかあさんから聞いた話。

もうトーナメントの最後のほうだったらしくて、疲れてぼーっとしていたみたい。サウス(S)に娘で、ノース(N)におかあさん。EWが4ハーツにたどり着いた後、サウスの娘が少しぼーっとしていて、おかあさんに「ビッドの順番だよ」と言われたら、おもむろに4スペーズを取り出したそうな。最初に1スペードと言っていたかどうかは、聞き逃した。

おかあさんが「まずい!」と思ったらしく慌てて、「間違ったと思うので、すみません、、、」と引っ込めさせたとのこと。娘は少し気分を害した模様。後からおかあさんがハンドを見ると、思ったほど悪い手ではなかったと思ったとのことで、ビッドを引っ込めさせたことを悔やんでいた。娘が何かビビッと感じたならば、これからはそのままやらせてみようと思う、と反省してた。

もし4スペーズがそのまま通ったならば、2〜3ダウンして相手が上手なら大きな失点をしていたかもしれない。それでも、何か感じたなら蓋をしないようにしたい、とおとうさんも思った。

次のハンドは、先日のもの。Eにおとうさん、Wに娘が座り、おとうさんが1ハートでビッドを開始した。

サウスが2クラブズと介入し、娘は2ハーツと、おとうさんのハートをサポート。するとノースが2スペーズとスペードをビッドしてきた。おとうさんはがんばってもう一回ハートをレイズして3ハーツ。

サウスが3スペーズと競り合い、娘が4ハーツと競り合う。ハラハラドキドキだ。そして、ノースが4スペーズとゲームビッドをしたので、ここで終わりかと思ったら、娘がおもむろに5ハーツのビッドカードを引き出して、これが最終コントラクトとなった。静かにニコニコしながら5Hのカードをつまんでテーブルに出す姿は、ほんと頼もしい^^;

ディクレアラはおとうさんで、結果は2ダウンの200点失点だった。しかし別テーブルは皆、NSのサイドで4スペーズを6メーク作られて、480点の失点。だから私たちペアは最も失点が少ないペアとしてこのボード、トップになったのだった(w。

「おとうさん、ハート何まいだった?」と終わったときに聞きに来た。「5枚あったよ」というと、喜んでいた。

ビッドの取り決めは、4枚のものを下からビッドする、ということだけだ。だからおとうさんが最初に1ハートと言ったときには4枚を約束している。それに自分が5枚あるので、強気になっただろうし、おとうさんもさらにレイズしたのでおとうさんも5枚あると信じて、もっと強気になったのだと思う。

ビッドを細かく教えていないのだが、こういう競り合いの感じは楽しいみたいだし、当分、頭ごなしにやめさせたりせずに、自由奔放にビッドさせてみたい。