練習開始

最近すっかり娘と遊ぶことがなくなってきている。ま、こういう時期があってもしかたないのだろう。そんな中で、ブリッジ教室にはできるだけ参加しようとしているし、今のところ参加できているのでほんと助かっている。

昨日も3テーブルのペア戦を数ボード遊ばせてもらって、娘の変化に気がつくことがいくつかあった。まずしょっぱなのボードは、おとうさんが17点のスペード5枚のビッグハンドを持っていたのに、あろうことか娘が1スペードとオープンしたのだ。AやKもたくさんあったのでこれはと思い、ビッドは1スペード〜6スペーズと、直接スモールスラムをビッドしてしまった(w。

そんなビッドにも動じず、娘はこれをジャストメークできた。ダミーにハートがAx、娘のハンドにはQx、すでに1敗しているのでこのハートで1敗するわけにはいかない。そこで娘はハンドからQをリードして、これが通ってジャストメークだったのだ。左手の人がQにKをかぶせればダウンしているところを、かぶせなかったのでメークをいただいた感じ。

その時娘は、このハートをどのようにプレイすればよいか、考えていた。そして結論としてどうプレイしていいかわからない、ということになったらしく、ハンドからQをリードした。Jを持たないハンドでKを挟むためにQから出すプレイを、チャイニーズ・フィネスと言うことがある。姑息なプレイという意味の名前のつけ方だ。いずれにしてもルーザを出さないことが不可能な状況で、Aから出すと必ず1つ負けるし、ハンドからxを出すと、結局Aで上がることになるから、Qから出して次の人がKをカバーしないという、ディフェンダのミス、を狙うプレイしか現実的な解がない。

そしてそこにたどり着いて、最終的にディフェンダのミスを誘ってメークしたわけだ。ここに至る思考の経緯が素晴らしいと思う。

そして次には、1NTのオープンが15-17点、2NTが20点以上、でやっているので、18点の時にどうするといいか、疑問があったようだ。これは最初に1の代でオープンして、次にジャンプして2NTと言うのがぴったりなのだということを話をしたところ、たぶん納得していた。ノートに書いてあげたので、次はそのようにビッドできると思う。

おとうさんが1NTでプレイしているとき、ダミーの長いクラブがエスタブリッシュしたのを覚えていた。お父さんはJが出たかをきちんと見ていなかったが、それも数えていた模様。今はトランプの数をきっちり数えており、間違えることもない。

圧巻だったのは、3NTのディフェンス。ダミーにハートのKxxxxが見えていて、Aは娘が持っていることは想定できた。おとうさんはQxxを持っている。最後の方にどんどんとディスカードを迫られて、おとうさんはこの用なしのハートQをディスカードし、最終的にはダミーのKxが娘のAJ10に挟まれてダウンしたのだが、このとき「おとうさんがQを捨ててくれたので、安心した〜」と言ったのだ。

確かに、KをAで取っても、次に強いのはQであってそれをディクレアラが持っていたら、せっかくのダウンもできないので、娘はQのありかを心配していたのだった。おとうさんも他に捨てるカードはあったが、明らかにハートQは私が持っていても仕方ないカードだったので、できるだけ早い段階で捨てた。とても良いディフェンスだったし、娘も満足感があったと思う。

いちおう、できるだけ正しい知識を教えているつもりではあるが、最近はそれを上回る興味と吸収力が出てきているので、おとうさんも次々と、知識を与えてあげなければならない。そのうちおとうさんを追い越してしまうのだろう。そうなるようにきちんと教えてあげたいと思う。