マラソンビッド駆け出し

なかなかブリッジ教習の波に乗れていない今日この頃だが、昨日はおとうさんの時間も取れたので、地元のブリッジウィークリーに参加してチームオブペア12ボードを遊ぶことが出来た。

娘はこの日から夏休みで、暑い日だったので夕方、児童センター(学童はやめて今は、とても良い環境の児童センターに通っている)から帰ってくるとすでにヘトヘトになっていた。車の中でも早速眠っていたが、ブリッジ会場では目がぱっちり。

Nにおとうさん、Sに娘がstationary. 最初のボードで面白いことになった。

Nのおとうさんからのビッドで10点しかないけどクラブが良かったので1でオープンしてみた。すると娘はなんと「2」、ジャンプしているではないか!以前、この形でのジャンプをゲームフォーシングにすることは初心者に優しいのでは?という上級者からのアドバイスがあって、それを採用しようと思っていた矢先に、娘が実践してしまった。

メジャースートのオープンでは、通常のツーオーバーワン・ゲームフォーシング・システムと同様なので、たとえば1ー2といったシーケンスは、ゲームまでパスしないというマラソンビッドだ。しかし、マイナースートでのオープンの際にはまだ採用を決めていたわけではない。

普通は1ー2というビッドはジャンプシフトと言って、古くはとても強いスラム的なハンドを示すのに使っている。それを、私たちは単なるゲームフォーシングに使おうというのだ。この採用によって、

  • 単純
  • プリエンプトに強い
  • 1の代がインビテーション以下に限定される

というメリットが感じられる。

実は単に4枚のメジャーの時に、2とジャンプすると、フィットを見つけづらいとか3NTを探しづらいとか、いくつか判断が難しい局面が出てくると予想される。しかし、これをマラソンビッドにした場合は、まず「単純」であること。このメリットが莫大だ。さらに「1の代がインビテーション以下に限定される」のも、素晴らしい。

ビッドを始めて、少し慣れてきた頃、スタンダードのビッドで最も難しいと思われるのが、ゲームを探してビッドを続けるべきなのか?そもそも、今言おうとしているコールは、ゲームまでパスできない状況を生み出すのかどうか?というところだと、娘と遊んで感じた。大量の点数があるのに、ゲームビッドができないのは、結構くやしい思いがある。それは、状況がわかっているおとうさんだけがくやしいわけだが、そういうビッドは如実に結果に現れてくるものだ。

というわけで、この2を娘がきちんと使えるならば、というか、今回娘が使ったので、とても心地よい状況が生まれたことに気がついた。

というのも、この時点で、何をビッドしてもゲームまではパスされない、という「安心感」が双方に生まれたということ。この安心感・信頼感っていうのは、素晴らしいものだと感じた。だから娘も、3という自分で工夫をしたビッドができたのだと思う。

娘のスペードが、4枚なのか、5枚なのか、6枚なのか、わからないのは問題ではある。しかし、Qxの2枚は3枚分の価値があると思うし、最初にフィットを示していないことから、4枚ないことはわかるだろうし、3というレイズは、おとうさんは悪くない選択だと感じた。実際のところ、NSのハンドで3NTをプレイしたならば、Nへのエントリが無くなって多分ダウンするのではないか?

幸い娘の4は、ダイヤモンドのリードがきて上手にトランプをフィネスし、ブレークが4−2であったにもかかわらずジャストメークできた。今後も、このマラソンビッドを使いたい!

しかし、以下のハンドでは、

上手にマラソンビッドができていない!これからの課題だ。

さらに、以下のハンドは、4−2の4におとうさんが突っ込んでしまっている。

ここでセカンダリサポートのことを、きっちりと理解してもらいたいと思っている。もし娘のが5枚以上ならば、5よりは4のほうが良いコントラクトになりそう。だから娘のが4枚の時は、4をパスせずに、5に直すのがいいよ、ということ。

こういう、セカンダリサポートのことは、体で覚えて欲しいので、難しいとは思うけど、どんどん使って感覚を覚えて欲しい。