マラソンビッドまわりが続出

昨日は、来週に浜松で開催されるコントラクト・ブリッジの全日本地域対抗選手権の一番下のフライトに出場する地元チームを応援する、壮行競技会が開かれて、おとうさんと娘とペアを組んで参加、あと4週後に迫った福岡行きの練習ができた。

前回出てきたマラソンビッドが便利なのでワクワクしていた。今回はプレイボードは18ボード足らずだったにもかかわらず、たくさんチャンスが巡ってきて、とても良い時間を過ごすことができた。残念ながら順位は最下位だったけれど、これから検討・確認できるような良い材料が見つかったと思う。

娘へのブリッジ教習は、まず基本ビッドを使えるレベルにしようと考えている。プレイのコツなどは随時話をしていて、自分なりにも考えているみたいなので、まずはビッドを覚え、自分で考えられるようにと思っている。そうすると、相手のハンドも想像できるようになるのでディクレアらの時に役に立つ。ブリッジが情報戦であることをまずは体で覚えてほしいから。

難しいビッド、強いのか弱いのか、メジャーに合わせるのか

Wに娘で、Eがおとうさん。

W  N  E  S
      p  p
 1 1 2
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このハンドは、競り合いの中でのビッドと、セカンダリ・サポートの理解という点で、現時点で説明が難しいと感じたもので、おとうさんも悩ましさ全開。まだ整理がついていない。

娘の1オープンに、オポーネントがで介入してきた。おとうさんはを紹介するがオポーネントもをレイズ。そこで、おとうさんは5枚のを有効活用しようと3に上げた。これで買い取ろうという寸法だった。

しかし娘はこの3をパスせずに、3に直したのだった。うーむ、悪くない感覚だけど、今回は3をパスが良かったなぁ。

ただし、おとうさんが説明したセカンダリ・サポートの原則にのっとっているし、「最初にをサポートしないのは、4枚ないから。しかし、もしパートナーのが5枚のことを考えて、2度目にビッドする機会があったなら、3枚でつける」ということであれば3は正しい。

おとうさんの点数が6点とこんなに少ない時点で、2にはパスするのがいいのかもしれない。流れの中で、娘も不可解な説明をされると、混乱してしまうよね。どうするべきか、おとうさんはもうちょっと継続して考えて見ることにする。

IMPペア戦で、他の2テーブルはEの1NTでメークさせている。私たちは2ダウン-200点で、-15の失点。それでもオポの2D+2だとしても130点だからやらせておいた方がいいってことだ。

ラソンビッド&スラムトライ

同じくWに娘で、Eがおとうさん。

W  N  E  S
         p
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娘が1でオープン、おとうさんは12HCPと5枚目が2枚なので、マラソンビッドをする。2とジャンプだ。するとサウスが後から3Hと競り合ってきた。どうなることやら。娘がなんと、3とレイズ、これは3枚ではなく4枚のはず。

は当初からフィットしているのだから、これはスラムトライしなければ。ということで娘とのスラムトライの唯一の取り決め、5の台のトランプ炸裂(5)。しかし娘は考える素振りもなくパスを出す。これまでも、何度かこの形のスラムトライを行なっているのだが、いつも「またおとうさんが暴走し始めた。やれやれ困ったものだ」みたいな顔で、パスを出すばかり。

Aのリードで始まって6メークした。ゲームが終わってからの指摘だと娘は思い出せないことが多いので、終わってすぐに説明する。「スラムに誘われたら、ただパスをするのじゃなくて、これからはAやKが多い時には、6の台にレイズするようにしよう」ということにした。ただし、娘から「スラムって何?」という疑問が出た。うーむ、スラムの説明をしてなかったか。これからの課題だな。

ちなみに、これまではおとうさんがいきなり6をビッドしておおよそは成功していたのだけれど、これからはやっぱり相談すべき時には、きちんと相談することに、決めた。

他テーブルは、6が1テーブル(メード)、5が1テーブルというところ。6ならトップだ。

トランプフィットの時のマラソンビッド(失敗)

今度はSに娘で、Nがおとうさん。

ビッドは単純で、Nのおとうさんが1、Sの娘が2で、終わり。

ダミーを開けてみると13HCPあるではないか。フィットしている時のマラソンビッドはあまり練習していないが、今回の場合は2とマラソンビッドをしたあとで、をレイズすればちょうどいい。ゲームを逃したなぁ。まあ、でも練習だからね。次にがんばろう!

他は皆4で、-14失点。

おもわずクラブを言っちゃった

これもSに娘で、Nがおとうさん。

W  N  E  S
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覚えているかどうか定かではなかったが、1ー2に対して、オープナーが2と繰り返して自分のスートをビッドするのは、私達の準拠するロッドウェルのツーオーバーワン・ゲームフォーシング・システムでは6枚を示すことになる。娘も以前「2回言うのだから6枚だよね」と言っていたので、覚えているのだろう。だから娘の3はたぶん2枚。

ここで再度、おとうさんはスラムトライを敢行し、5をビッドした。これを娘はちょっと考えた上でパス。プレイは5がジャストメークだった。

ダミーが開くと9点+長さ点2点の、11点しかない。その場で、「これはマラソンではなくてフォーシング1NTをするハンドだな」とコメントした。

5メークできたのでアベレージ。

競技会後の橋の上で

上で説明した16番(マラソンが必要なのに2で終わった)と17番(マラソンすべき点ではないのにマラソンした)の2つについて、試合中に娘は何も言わなかったのだが、試合が終わって歩いて家に帰る途中の橋の上で(会場から徒歩で5分に家がある)。

「おとうさん、あのマラソンしなかったハンドあったでしょ、それと、マラソンしちゃいけないのにマラソンしたハンドがあったでしょ」「うんうん」「あれね、計算間違えだったの。最初のはAがあったのに計算に入れなかったの。次のは、がとっても強いから、おもわず2って言っちゃったの」「ああ、そうなのか。計算間違えなら、そりゃ仕方ないね」

試合中にボードが終わったら「間違えた」とひとこと言えば済むのにな、とも思ったが、これも娘のペースなのだろうし、終わってからこの2つについてきちんとコメントしたところから見ると、やはり間違えたのは悔しかったのだろうな。もうちょっと練習を重ねよう!

ラソンビッドが大成功

これもSに娘で、Nがおとうさん。

W  N  E  S
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おとうさんは、12HCPと長さ点が2点なので、でマラソンビッドをする。一度マラソンビッドが行われれば、お互いハンドを素直に示すことができるので、楽ちんだ。ただし、フィットがない場合に途中で3NTに収められるかどうか、の練習も必要だ。

娘は3NTのことはわかっていたと、思う。しかし、スペードが1枚でアンバランスハンドだったからか?4と言った所で3NTとはいえなかったみたい。後からもう一度確認してみよう。もし娘がここで3NTと言ったとして、おとうさんは4に直したかもしれない。アンバランスハンドの3NTはけっこうプレイが難しいから。

そんなこんなで3NTを言う機会を失ったが、おとうさんのはQのある2枚なので、思い切って5をプレイしてもらうことにした。実際には1ダウンしたのだが、Aがオンサイドでも3−3ブレークなので、メークすることはできたと思う。このあたりはプレイの課題だ。

それでも、きちんとマラソンビッド経由して、3NTは逃したが、メークできそうな5にたどり着き、さらには、おとうさんが4と押し切らなかったところ、これが良かったと思う。今後の練習で十分に改善できる内容だ。

こんな感じでマラソンビッドがたくさん出てきたので、時期も迫ってきたことだし、きちんと今回のビッドの資料を作って復習をしようと思っている。

他テーブルは、4と3だったので、-19の失点。3NTに持っていければうれしいね。

おとうさんの課題とこれから

おとうさんとしては、今回たくさんのマラソンビッドが出てきて、娘ともお互い楽しいビッドができそうな気配を感じたので、ビッドの理解と練習を進めていくと同時に、おとうさん自身のブリッジを、きちんと上達させるべき、と強烈に感じた。これまで、ディクレアラで、オープニングリードやディフェンダのカードを見ていないことがよくあったので、こういうところの日常的くせを直さないといけない。

そして、娘のブリッジだけど、一応福岡があと4週間だけど、その後のスケジュールも立てて、長い目でブリッジを遊んでいけるように考えないといかんと思っている。今回がんばりすぎて熱が冷めてしまってはいけないから、そこのところうまくリードしていこうと思う。福岡のパシフィックアジア選手権でのビギナーズ杯は、おそらく外国人のプレイしているところを見ることができるだろうし、大きな会場だろうし、大人数だろうし、ブリッジの大きさを娘も感じられればいいなと思っている。当然、おとうさんも。