プリファーということ
先日の競技会で、迷ったハンド、
W N E S
p p
1♣ 1♦ 1♥ 2♦
p p 3♣ p
3♥ ///
しばらく考えていたのだが、やっぱりおとうさんは3♣と言わずに、オポーネント(相手のペア)の2♦をパスして相手にプレイさせるのが良い、という結論に達した。
たかがコントロールのない6点で、バルで、3の代まで競る必要はない。おとうさんのジャッジメントが悪い。
オポの2♦は逆刈りから入ったとしても3メークはしそうだ。それに比べて、こちらの3♣は辛くもジャストメーク、3&ht;に至っては結果のように2ダウン。おとうさんのE、6点のハンドでこのリスクを負う必要はない,
と思う。
その他、いろんな要素があることに気がついた。
娘がパスをしている
オポーネントが2♦までビッドしたのに対して、Wの娘は無理せずにパスをしている。これは良い判断だ。点数は13点しかなくミニマムのハンドなので、ここでパスすることがWのハンドをちょうど言い表している。
もしEのおとうさんに♠が4枚あったならば、さらにおとうさんの点数が10点以上あるならば(すなわちEW2人合わせて23点以上あるならば)、♠はおとうさんがビッドしてくれるだろうから、♠AK84だからと言って、娘がここで♠をビッドする必要はない。
というわけで娘のパスは良いジャッジメントだった。
ここではパスをするのがちょうどいい、とこれまで指導をしてきたように思うし、それで良し。
おとうさんの3♣は娘にどのように見えるのか
「自分から3の代を言うのは点数があるということ」とこれまで言ってきた気がする。おとうさんは最初にパスをしているので、12点ないことはわかるが、10点、11点かもしれないわけだ。3♣まで競り合うことは、10〜11点を肯定していると受け取られても仕方がないだろう。
もし、10〜11点のインビテーショナル・ハンドだった場合は、娘のハンドでゲームを狙う価値はある。よって♥5枚に備えて、Q87の3枚♥を紹介しておくことは、最も妥当な選択だし、これこそセカンダリ・サポートの真髄だ。
おとうさんは、これまで指導してきたことを否定するように「3♥は良くなかったな」なんてコメントをしてしまう。ううまずいな。矛盾している。
おとうさんの3♣は気持ちとしてはプリファー気味
3♣は代が高すぎてプリファーとは言えないと思う。よって3♣はパスするのが正解なのだと思う。この説明を娘にしようとして、プリファーということをきちんと説明していないことに気がついた。
提示された2スートのどちらかを選択すること、なのかな。特に点数がない場合には、代が上がろうとも正しくトランプを選択する必要がある。こういったことを、きちんと説明しなくちゃいけない、と思った。