習慣化するということ
先日、こんな面白いハンドが来た。私はEに座っていた。目の前が真っ赤なのだが、それぞれ何枚あるのか見分けるのが大変だった。
パートナーが1♠でオープンし、どうレスポンスすべきか少し悩んだが、パートナーはツーオーバーワンを使う人だったので、素直にフォーシング1NTをビッドした。スーパーハートフィットやダイヤモンドフィットがあるかもしれないしね。
するとサウスが2♣と介入、私のハンドからするとこれはラッキー。サウスの♣が強いなら、私の♥と♦が生きてくる。するとなんとパートナーが3NTとビッドする。ええっ。
私は♥も♦も言っていないのにそれぞれにストッパーのある強い手だという。ついでに♣も強いって。♥はAかK、♦はAを持っていそうだ。ははぁ。なるほど、それなら一気に行くしかないなということで、6♥をビッドした。
♦Jのリードが来て、ラフされるとダウンしちゃうなーと思ったがラフはされなかった。♥Kに対してフィネスをすると危ない。Kがシングルトンだったとき、♦を返されてラフされてしまう。だからここはドロートランプが最優先で♥Aをキャッシュして♥を続けて、ディフェンダにラフされる可能性を極力排除する。6♥はジャストメークで、途中で♣のオーバーコールが入らなければ、スラムビッドはできたかどうか。まあ、Pdはそれでも3NTと言うだろうから、そしたら私が6♥かな。
牛の涎(よだれ)
私自身がもっとも苦手とすることが、「コツコツ努力する」こと。根気よく続けて成果を出すために、習慣化しよう、なんていうことを今まで何度もチャレンジしてきたが、一度としてうまく行った記憶がない。
- 商いは牛の涎
- 雨だれ石をうがつ
- 五劫の擦り切れ
最近、少し、そういったことを考えて実践して、身につけたくなってきた。特に必要なことは英語なんだけど、それよりも私にとってもっともっと大事なことは、おかあさんに言うと笑われてしまうんだけど、ブリッジにおけるカウントだ。
もう10年も、口にしては何一つ実践せず、身に着いていない。大好きなことでうまくいかないのなら、他でうまくいくわけはないよね。だから、ブリッジのカウントは、私にとって超大切なもの。娘と一緒に夏休みの宿題として、毎日習慣化できるよう題材を考えているが、なかなか良い題材が見つからない。
- フィネス精選問題集
- カードプレイテクニック
- 今倉さんのディフェンスプロブレム
- ブリッジマスター2000
- William RootのHow to Play a Bridge hand
はじめてはみるものの、数カ月するともう続いていない。なにか、自分自身のためになる教材と毎日習慣化できる方法を見つけ出さないといけない。
娘とのブリッジ
そんな中で、娘にビッドを教えないといけないとずーっと思っているが、うまく資料を作れずに棚上げになっている。そんななかで1週に2度くらいはブリッジをプレイする機会があるので、これまでは、その場でいろいろと教えて調整をしている。
こういうやり方だが、これはこれで、いいんだな、と今日になって思うようになってきた。おとうさんに無理だし、無理を重ねても続かないのだから仕方ない。破綻しないように、うまく続けていくことが、大切なことだと今は考えるべきだ。そう考えると、これまで娘に話してきて、今使えているビッドのシステムも、結構肩の力が抜けていていい感じじゃないのかな?と思えるようになってきた。
たくさん入れたいものはあるけれど、これでよし。一番心強いのは続いているということだ。続けていけば、明日は何か変わるかもしれない。なにしろ、続けて行かなければ未来はないし、変わるかどうかも体験できないわけで。
今まで焦ってばかりいたけれど、やっと少し、達観したかも。