ビッドはなすがままに

地元チームが全日本地域対抗チーム選手権のフライトDで優勝したとのこと!日本一はおめでたいな!

さて福岡行きの準備は、なかなか進まないが、おとうさんは今あるビッドの姿で大会に望むことを、ほぼ腹に決めた。今後の正しいシステムへの導入、とか考えていたけれど、もっともっと、娘が感覚的に普通に使えるシステムを最優先することにした。

以下は、先日のクラブでのビッド&プレイ。あとから見なおしてとてもおもしろいボードだったことが判明した。

サウスが1でオープンし、娘が悩んでいた。うーうーうなりながら悩んでいた。ここでおとうさんは注意「長く考えてパスするのは、ビッド以外でハンドの情報をパートナーに伝えてしまうので、極力避けなければ、反則を取られることがある。だから、長く考えたときはパスしないようにしよう」

娘はokという。それでもビッドが決まらない。しばらくしてやっとビッドカードを出した。それは3

一般的にジャンプしてオーバーコールするのは、弱いハンドを示すプリエンプトビッドだ。しかし、私達ペアはプリエンプティブを使っていない。というか、娘に教えていない。今回、福岡に行くためのシステムとしては、教えないでおこうと思っている。

さて、弱い3でないので、強い3だ。娘もいろいろと考えている。

Nがパスしたのでおとうさんの番だが、オポーネント(相手)がビッドしたが短いので、点数はないけど3枚のダイヤモンドが有効にラフに使えるのではないかと考えて、思い切ってゲームビッドをしてみた。5。これが最終コントラクトになる。

リードは3だった。娘はいつも、ダミーが開くと40秒くらい考えている。何を考えているかは不明だが、きちんと考える時間を取ってからプレイする癖がついていて、これはとても助かる。「ありがとうございました」「よろしくおねがいします」

がシングルトンなので、サウスさんは「の5ね」とダミーのカードを出した上で、自分がプレイをしようとするので、おとうさんがそれを静止して「今はディクレアラが考えている時間です」。

「よしっ」の一言でプレイが始まる。サウスからJが出て、娘はこれをAで取る。その後、をダミーでラフしてをプレイ。サウスからJが出るのでKで勝つ。

もう一回をラフするといいのになーと思っていたが、そうせずにでダミーに入ってもう一度トランプをリードする。ドロートランプだ。サウスはQで勝って、Aも取ってしまう。みんなフォロー。

その後、娘はを取るが最後はを1トリック取られて1ダウンになった。

考え始めた

まず、娘のオーバーコールだ。21点の5枚。本来ならでゲームありを感じるようなハンドなのに、なんと、サウスが先にをビッドした。困った。長い間考えて出した結論が、3だった。

クラブが終わった後に、帰りの車の中で話をした。「おとうさん、ゲームがあるって思うハンドで、普通にビッドすると、パートナーがパスしちゃうとそれでおわっちゃうよね」

今回は23点のオープンハンドや、今回のような21点のオーバーコールのハンドがあって、どのハンドのことを言っているか良くわからなかった。しかし、ここで相手の1に、3と介入したのは、そのような思考過程の中で考えだされた結論だろう。オーバーコールなんだけど、とても強いハンドを示したい、という。

そして、圧巻だったのは、おとうさんの暴走5にもめげず、7枚ダイヤモンドで5を淡々とプレイしたこと。普通、大人だと「えーなんで点がないのにレイズするのー?」とか大騒ぎになる。しかしこの7枚で、もう少しでメークというところまで冷静にプレイできるのを見て、ちょっと驚いた。

実際、オープニング・リードがクラブでなかったおかげで、をもう一回ラフしていれば5はメークしていたのではないかとも思う。

というわけで、単なる紙に書かれた無機質なシステムを暗記することを押し付けるよりも、前向きに楽しいビッド、ブリッジをすることを選択したってわけ。

実はおとうさんは1NTのレスポンスを、もっとも考えることがない簡単なビッドだと思っていた。しかし、覚えれば終わりというビッドは、つまり覚えているはずのものを間違えると「非難される」原因になるわけだ。そういう意味では、システムとしては覚えるだけで簡単なレスポンスだけれど、初心者にとって一覧表を全部覚えるのは、プレッシャーが大きい。

というわけで、NTオープン系のビッドも考えなおすことにする。

さてさて、どんなシステムになることやら。基本はツーオーバーワン・ゲーム・フォーシングで、2度言ったら1枚多いことを伝える、というふうに、基本ルールだけ設定しておければと思っている。

というか、福岡までに決めることができるのだろうか。それを娘に伝えて使えるようにできるのだろうか。不明。それでも世界で一番楽しんでくることにする。