みちのく地域対抗競技会、その2
いろんなことが頭を巡るので、話がさっぱりまとまらない。そのため、思いついたことからどんどんと書いていこうと思う。書きたいことの核は自分でわかっているんだけど、自分でももう少し考えを進めたいところがあって、まだまだあいまい。書きながらはっきりとしていくと助かる。
3NT−1
午後のセッションの最終ラウンドの最終ボード。優勝したチームとの対戦で、記憶では娘が自分から自発的に、はじめて3NTをビッドしたことになる(はずの)ボード。Wに娘で、私がE。
W N E S
p
1♦ p 1♥ p
2♦ p 3♣ p
3N a.p.
8テーブルのうち4テーブルでWの2♦になって、メークしている。3テーブルがWの3NTでダウンしている。娘のプレイは惜しくも1ダウン。
Eのおとうさんのハンドは、9点に♥の長さ点1点足して10点。これにクラブの109が良さ気なので、3♣と伸びてみた。これに娘は♠のK95をストッパーに期待して、自ら3NTとビッドしてこれがコントラクトになった。2♦をパスしてもいいかな?とも頭をよぎったけれど、少しチャレンジだったけどビッドを続けて良かった。
思い返せば娘は、ビッドを覚えてブリッジを始めた当初は、NTのビッドをしなかった。いつNTをビッドすべきかがわからなかったからだ。ビッドは最初に4−4以上のトランプフィットを見つけることを最優先にした。その時、どうしても4−3とか4−2にしかならず、お互いに8枚のトランプフィットが見つからない時がある。そういう時にNTをビッドするわけだが、普通は4種類のスートをすべてお互いがビッドしているということはない。たいてい、3種類のスートをビッドした所で、フィットがないことに気がつくものだ。
さて、フィットが無い時に、NTをビッドするけれども、ディフェンス側としてはこの、4番目のスートを攻めてくることが多いのだ。なにしろディクレアラ側で、どちらのプレイヤーも「4枚以上あるよ」とビッドしなかったスートだから、ディフェンダ側の枚数が多いことが予想されるからだ。
さらに、もしディクレアラ側がこのスートで勝てるとしても1回か2回。スートでの暴走を止めるカードのことを「ストッパー」というが、ディクレアラ側は、ストッパーを出して勝ってしまうと、もうそのスートで勝てなくなることから、ディフェンダ側の小さいカードでもトリックを取られてしまう。
だから、「フィットがないからといって闇雲にNTをビッドするのではなくて、4番目のスートにストッパーがあるときに、NTをビッドするんだよ。ストッパーっていうのはAとか、Kxとか、相手の暴走を確実に止められるカードのこと」
ということで、上記のボードでは、お互いがビッドしなかった4番目のスートすなわち♠に、「K95」と持っていて、これは確実に1トリック取れると考えて、3NTをビッドしたというわけだ。と、おとうさんは想像する。
惜しくも1ダウンしてしまったけれど、2ダウンしているテーブルもあるし、なにしろ優勝チームに対して3NTをビッドできて、勇気あるプレイができた、ということが、とても頼もしい。
最後のボードなので、さっさと片づけに入ってしまって何もコメントしなかったけれど、また夕方に河原に散歩に行った時にでも、「3NTのビッドは上手だったね。プレイも、ダウンしたけど勇気あるプレイだったよ」と褒めてあげることにしよう。