つれづれと、がまんづよさについて

壁に貼ってある、トランプとかゲームの一覧表。パターン認識力が試される「セット」を毎日遊ばないと忘れるなぁと思って、どうせなら他のゲームも忘れないようにローテーションできるよう、書き出した一覧表を作ったわけだ。そこに娘が得意のお姫様の絵で埋め尽くした図。

鉛筆の持ち方が、なかなか上手にならない。親指がぐっと曲がって力が入り、指先で書いている感じなのだ。それでも、少しづつ、毎日、教え続けていれば私も上手なコツを見つけられるかもしれないし、娘も自分でコツに気づくかもしれない。

寒い部屋

仕事部屋が寒くて手がかじかむので、手袋をしながらキーボードやマウスを操作することにした。その際、東洋紡のeksという素材の手袋をたまたま買ってきた。ある程度ゆるいので手全体を圧迫することがなく、柔らかい素材なのでキーボードやマウスの操作も、素肌感覚が保たれる。そして、手首も包む長さなので、とても良いと思ったからだ。同じ値段でアルパカの毛糸の手袋もあったが、軽くてとてもいいのだが、作りがちゃっちくて毛糸がほどけてきていた。すぐに壊れてしまいそうだったので東洋紡のほうにした。

この布地は自分で発熱するという。気化熱の反対で汗を水滴に換える時に発する熱で暖めるということだ。素肌はじめじめしないという。なかなかあったかいので重宝する。この間気がついたのだが、マウスを握りしめているとマウスに水滴が乗る。手から出た汗が水滴になっているのだろう。この手袋はなかなか良い。

手袋をしながら、ボールペンでものを書いている時に気がついたのだが、素肌で持つよりもペンの持ち方が安定しないので、どうしても親指に力が入って、肩に力が入って、指先だけで字を書く感じになってしまう。え?そうか、これは娘の鉛筆の持ち方と同じだ。少し、何をどう対処すればいいか、ヒントを得たような気がした。手首で机をホールドするようにして、手のひらを安定させないといけないんだな、という感じ。今日も娘の鉛筆の練習をしよう。

Grit

気概、気骨、不屈の精神、勇気、肝っ玉。そういう意味らしい。砂を噛んで歯がギシギシ言うことの擬音から来ているのかな。おとうさんは、そういう、「忍耐力」にはほど遠い、という感じがある。「あきらめない」のと「あきらめが悪い」の違いが良くわかっていないのかもしれない。

それでも、娘にはこういうGritを養ってもらいたいなぁと思っている。おとうさんがそれを見せたり教えたり、できるかどうかは自分でもわからないけれど。

単にあきらめが悪いだけかもしれないが、人生90年生きると楽観的に考えれば、おとうさんはもう1ターン、新しい人生を楽しむことができるということになる。いつまでもトランプやブリッジを上手になりたいと思うし、そういう意味では「あきらめない」ことと「あきらめが悪い」ことは紙一重なのかもしれない。

これからのトランプ人生を、歯を食いしばりながら、あきらめずにいつまでも上達を目指して楽しみたいと思う。

マルコム・グラッドウェルの「天才」という本は、やっぱり面白かった。その中でも「数学は態度だ」という章が面白く、励みになる。気になっているところを引用してみる。

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だけどレニー(看護師)は粘った。いろいろ試す。何度も繰り返しチェックする。声に出して考える。ずっとやり続ける。絶対に諦めない。垂直な線を引くという考えに間違いがあることには、ぼんやりと気づいているのだが、それが確認できるまでやめようとしない。

レニーは数学が得意ではない。”傾き”や”無限大”といった抽象概念がピンと来ないのは明らかだ。それでも、ショーンフェルドはレニーに大きな感銘を受けたと言う。「レニーを動かしているのは、理解したいという意志だ。レニーは、表面的に『あら、本当ね』と言って済ましたりしない。そういう人間じゃない。そしてそれは本当に珍しい。
……
成功とは、粘り強さ、辛抱強さ、勤勉を厭わない意志の結果であり、それらがあれば、たいていの人が30秒で投げ出すことに22分もかけて取り組める。

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なるほどねぇ。