教室参加もなかなか大変
きのうの晩に、家族３人でブリッジ教室に遊びに行った。娘の夏休みというと学校へ登校しないだけで、朝には学童に行くために家を出、夜におかあさんと一緒に帰ってくるという普段と何ら変わらぬ毎日である。学校ではなく学童での１日はそれなりにヘトヘトになったようだ。高度成長期に育ったおとうさん、おかあさん、周りに学童通いの友達は少なかったので、娘の夏休みの実態に考えさせらる毎日だ。
教室への家族３人での参加は２回目で、ちょうど先生が１人あぶれていたところに行ったので、４人で遊んでもらってちょうど良かった。おとうさんと娘がペア、おかあさんと先生がペアで４ボード、その後先生と娘とで組んで４ボード、計８ボード。シカゴ方式という得点方式で個人戦の形である。
娘が言う。「おとうさん、覚えてるよね！この間の約束」これは、先週に遊びに行ったときにも言っていた。「ああ、４枚のスートを下からビッドしていくってことだね」「そうそう！」。ビッドの時に、ビッド語を使ってペア同士で会話する面白さが、少しわかってきたのではないかと思う。大人の視点かもしれないが。
娘がディーラーで、ビッドをオープンした。ビッドにはスートのランクがあって、競りなので同じビッドやランクの下のビッドをしてはいけない。そういう時はパスしなればならない。ランクで強い方から言うと、NT（ノートランプ）、スペード、ハート、ダイヤモンド、クラブ。これにブック（６トリック）から余計に取るトリック数をつけて、ワンクラブ、とか言う。実際にはビッド用のカードを使う。
娘は、１クラブ。クラブをトランプにして１３トリックのうち７トリックを取りますよ、という宣言だ。ただしこれはビッドのきっかけであり、その後、皆が競りに参加して来て、最終的なトランプやコントラクトを決めることになる。相手側はみんなパスだった。おとうさんはハートが５枚あるので、１ハートと答える。娘は２クラブ。クラブが思いのほかたくさんあるってことだな。おとうさんは強いハンドだったしスペードも４枚あったので、２スペードとビッド。これに娘はクラブを言うかと思いきや、３ダイヤモンド、と答えた。なるほど、２人で４つのスートが出てきた。どうやらトランプ８枚のフィットがないらしい。
おとうさんは３NTと答え、娘も納得した顔で、パスをした。コントラクトは、おとうさんの３NT。まるで絵に書いたような素晴らしいビッド展開ではないか（ｗ。
Ｎ：ダミー（娘）、Ｅ：先生、Ｓ：ディクレアラ（おとうさん）、Ｗ：おかあさん
おかあさんはダイヤモンドのスモールカードをリードした。ハイカードポイントで、１５点の娘と１２点のおとうさん。ちょうどよい３NTになった。
プレイは、ダイヤモンドリードで始まり、右手の先生からダイヤモンドＫが出なかったので、ダイヤモンドＱで１トリック、その後おかあさんのクラブＫをはさんだので、クラブが６トリック取れ、スペードも４つ取れた。合計１１トリック。その後おかあさんのダイヤモンドＫも、ダミーのＡＪではさんだので、１３トリック全部取ることができた！
その後は、私たちペアも、相手の先生ペアも調子にのって、勝手に競り合い一進一退の攻防だった。約１時間半、この日も８ボードを家族で楽しませてもらった。
勝手にビッド、勝手にプレイ
娘はビディング・システムを知らないので、４枚あるスートをビッド、パートナーと８枚になったらフィット！なかったらノートランプ、自分に１０点あれば平均点だからビッドしよう！のような感じで、勝手に楽しく遊んでいる。途中で、テークアウト・ダブルを使った先生、これを娘が見ていて、最後の８ボード目で自分でＸのビッドカードを置いていたのは楽しかった。相手が言ってないスートが自分で強い時は、「なんとなくこのＸのビッドカードを置くと良い」と思ったのかもしれない。
プレイも適当である。ディクレアラになると、普通はドロートランプといって、相手のトランプを召し上げてしまうことを多くの人が優先するが、娘は完全にトランプはラフするものと考えている。そのおかげでダウンすることもしばしばだが、それに対しての事細かな注意は誰もしない。とてもおおらかに、皆したいことをさせてもらっている。おとうさんとしては、とても助かる環境だ。
また、自分でカードを出すときは、できるだけ小さいので勝とうとしているようで、先生に良く「けちったな」と言われていた。それも自分で考えてプレイしているので、今後も教室通いができるなら、いろんなことを覚えていけるのではないかと思っている。
