ハーディー・ゲームトライ

や4、5や5といったゲームに行くかどうか、パートナー同士で相談するビッドがゲームトライ。

とってもわかりやすいしジャッジもしやすいので、娘との間ではハーディー・ゲームトライ(アナーフィット・ゲームトライと私が命名)というのを使いたいと思っている。Q以上のアナーのある3枚以上のスートを下からビッドする。そのパートナーは、アナーがうまくフィットしているならゲームトライに乗る。

娘はおかあさんの2に対してアナーのフィット具合を再評価して、ゲームに乗ることにした。これができるようなら、これからも使う。

おかあさんのプレイは、惜しくも1ダウン。

強いハンド

昨日の練習ボード、1の代に2の代でレスポンスするのはゲームまでパス無し、というのが徹底されてきたので、おとうさんの1NTもフォーシングNT(パス無し)というのが理解できてきた。おとうさんは10点で、AKKなので10点よりは少し強いかんじ。ハートのサポートは3枚ないけど。

するとWのおかあさんがテークアウトダブルしてきた。娘はそれに臆せずハートをもう一度言う。おそらく、6枚と思う。もしくは強いハンドか。おとうさんのハート2枚はセカンダリフィットなので、もし6枚ならつけることができる。それを見越しての2ではないか。

AKK10点の2枚ハートで申し分ないので3とレイズすると、娘は最終的に4に。

ハンドが開くと、おとうさんに内緒で「強いハンドでしょ?」という。そういえば、昨日、「長いスートにあるアナーはとても強いのだ。なぜならアナーが取れるだけでなく、長さでトリックを取れるようになるからだ」と話した。そのことを言っているのだ。

プレイは、2トリック目にでクラブを捨てればもっと良いプレイだったが合格点。

最初にクラブを2トリック取られて、3トリック目をで続けられたならば結構タフなプレイが要求される。Qでラフをして、ダミーへのエントリがないので、AをEに見るしかないか。もしくはJをEに見るか。そのゲスを外すとダウンしそうだ。

ビッドできたことが上出来かな。

プロモート

2ヶ月くらい前になるか。おかあさんと娘がネットブリッジを始めるようになったので、おとうさんが技術を教えようということになった。その時に、何を教えようか考え、プロモートを教えることにした。この時に教えたプロモートが、今でも頭に残っているようで、良いタイミングに良いことを教えたなと思っている。

この時に教えたのは、ディフェンスの時のプロモートだった。

  AQ3
K109
  →J

自分はディフェンスで、K109と持っている。ダミーにAQ3と見えていて、ディクレアラからJがリードされた。さて何を出すか?

Kを出さないと、ダミーから3を出されて、次にKを挟まれて結局3トリック全て取られてしまう。ここはKをJにかぶせるべきところだ。なぜか?

それはKを出して、J→K→Aとダミーに取られたとして、次にQを出されても、10か9が1トリック取れるようになる。10がプロモート(昇格)した。

自分が10も9も持っているのは、判断しやすい。

  AQ3
K92
  →J

では、自分に10が無い時に、JにKをかぶせるべきか?かぶせるべきである。なぜなら、パートナーが10を持っているかもしれず、さらには、ディクレアラが10を持っていたとしたら、Kを出そうが出すまいが、全部取られるという結果は変わらない。したがって、パートナーが10を持っていて、Kを出せば10がプロモート(昇格)する場合に備えて、Kを出すということ。

以前このハンドが実戦で出てきた時、娘は上記ハンドの見えないディフェンダの位置にいて、10を持っていた。おかあさんがKを出さなかったので娘の10が取れなくなった。それをおかあさんに指摘していたのが頼もしい。

ちなみに10を持っていないのにJを出してKをフィネスしようとするディクレアラのプレイを俗に「チャイニーズフィネス」と呼んでいる。ディフェンダ側もディクレアラ側も一緒で、カバーされてプロモートするアナーが無い時には、アナーをリードするのは避けるべき、ということだろう。

ゲームフォーシングとウェスタン・キュービッド

普段のネットブリッジだと、課題が出たそのつどプレイを止めて説明を行っている。おかあさんは話半分で聞いていて、もう眠いなぁという雰囲気だ。それでも、娘には何度も話しているうちに、だんだん記憶に蓄積してくるようだ。

今回のビッドは、そう簡単ではない方法を説明した。

最初に、娘がレスポンスしたのが2だった。1の代に対して、2の代にジャンプするのはゲームまでパスをしないという取り決めだ。オープンが1であっても、ハートを言いたいときには2とジャンプする。スペースを余計に取ってしまうこともあるが、その修正は後々でも可能と考えている。まずはゲームフォーシングを身につけさせる意図だ。これに馴れることで、ジャンプしないハンドはそれほど強くない、ということも同時に表現できる。

上記のハンドを最初に2とジャンプしてしまうとどうなるか。

娘は「メジャーが4枚あったら、メジャーでジャンプするんだよね」と覚えていたようで、その時には、ビッドが次のようになる。

ー2ー(2);3ー3;3

さて、このおとうさんの3は何枚?と聞くと「3枚」と答える。そう、セカンダリサポートだ。ここまではおとうさんもしょっちゅう口にしているため、覚えているらしい。しかし、フィットが8枚ではない4−3のハートで、その後どのようにビッドしたら良いかわからないとのこと。

実際にはこのビッドでも、4−3フィットのをトランプせずに、3NTと言えば済むことである。娘にはにストッパーがあるからだ。実際にも、が4−4の時には、同様のビッドシーケンスになるのだと思う。

しかし、今回の娘のハンドは、が4枚、が5枚なので、「ゲームフォーシングをかけるときは、長いスートを先にビッドしよう」と、娘のレスポンスを修正することにした。

そうした場合には、のあとに4枚のをビッドすることになり、のフィットがないことが、おとうさんにもすぐに理解できる。そのため、最適なビッド展開に向かうために、おとうさん側からもビッドの提案ができるわけだ。

娘の3の段階で、おとうさんにはのフィットも、のフィットもないことがわかるので、狙うは3NTだ。そこで3とビッドする。これはウェスタン・キュービッドだ。わざわざ、相手の介入したスートをビッドしている。娘はこの段階で、「この3はパスしてはいけないんだよね」ということはわかっている。「のストッパーがないので、もしPdが持っているならばNTをビッドして欲しい」という意味だ。

なぜ、3が、のない意味になるか、というと、これは結局パートナー同士でどのように取り決めているかにすぎないわけだが、わかりやすい法則で言うと「NTをビッドできる人は、すみやかにビッドすること」かな。もし私がのストッパーを持っていれば、自分で3NTをビッドするとても良いチャンスなのだ。だから3NTをビッドする。しかしあえてビッドしないのは、「できないから」であるということだ。そして「もし私が、相手のスートであるにストッパーがあるならば、私は3NTをビッドしています。しかし無いからビッド出来ないの。フィットもないし、もしPdにのストッパーがあれば、3NTと言って欲しい」という意味になる。

さて、娘はこのビッド展開を次回まで覚えているだろうか。

イースタン・キュービッドは、ストッパーを持っていることを示すビッドを呼ぶようです。

ローマンキーカード

ずいぶん久しぶりの記事になった。今年は娘が小学5年生で、勝負師の修行をするにはもってこいの年齢だ。というわけでブリッジや囲碁など頭を使うゲームを沢山覚えてもらいたいと思っている。ただしおとうさんが忙しくて、つきあってあげる暇が無い。

そんな中、おかあさんも久しぶりにブリッジがしたくなったとのことで、娘と2人でipad+iphoneのBBOでブリッジをし始めた。これがもう1ヶ月も毎日続いているようで、とても助かっている。

娘はビッドを全く覚えていなかったのだが、おとうさんが土日に簡単な講義をしてあげると、すぐに覚えて使えるようになる。というわけで、おとうさんの時間が許すだけ、娘にブリッジを教えることにした。

昨日は、ローマンキーカードブラックウッドを教えたらすぐに使えるようになって、以下は今日のハンド。

1の代に2の代でレスポンスをすると、ゲームまでパス無しの約束だ。上記のように1ー2と、変なジャンプ(ジャンプシフト)したとしても、単にゲームまでパス無しという意味である。

上記の娘のビッドは、3枚のサポートがあるが「2じゃ弱いハンドになっちゃうでしょ」と、わざとゲームフォーシングを先にビッドしたとのこと。素晴らしい。3枚以上のメジャーのサポートがある場合のビッドは、後からゆっくりと教えるからね。

娘は16点あって、ゲーム以上を狙いたいところだが、その分おとうさんが背伸びをして結局6になって、Kが抜けて1ダウン。

それでも、着実に、ビッドの幅が広がっている娘。私も、ボケたブリッジの勘を取り戻さないといけない。

ポイントカウント法

ずいぶん久しぶりに娘と、ブリッジの話をした。
娘はブリッジをプレイするのに全く問題がない。問題があるのはおとうさんで、時間を取ることができない。
しかし、いかんいかんと思い始めた。このままだらだらとブリッジに触れない時間を過ごしてはいけない。私が、ダメを出したのだ。

昨日はブリッジの話を始めるよ、ということでこんな話をした。

私「トランプ1セットは、デックと言うんだけど、デックにはカードが何枚あるか知っているか?」
 娘「うーん、60枚?、55枚?」
私「では、スートは何種類あるんだっけ?」
 娘「えーと4種類」
私「じゃ、1つのスートに、カードは何枚あるかな?」
 娘「12枚?、あ、ちがう、13枚か」
私「そうだね。ならば、掛け算で答えが出そうだね。全部で何枚かな」
 娘「55枚」
私「なんでそうなる?」
 娘「ジョーカーが入っているし」
私「そうかそうか、ジョーカーは枚数に入れなくていいよ」
 娘「じゃ、52枚」
私「その通り。ちなみに、1年の週の数はいくつあるか知っているかい?」
 娘「知らない」
私「52週あるのだ。1週が7日だから掛け算すると何日?」
 娘「えーと、、、、、えーと、、、364日」
私「はい、正解。じゃ、Aを4点、Kを3点、Qを2点、Jを1点とすると、1つのスートに何点あることになる?」
 娘「えーとえーと、、、、10点」
私「じゃ、デックだと、全部で何点だ?」
 娘「40点」
私「はい正解」

ブリッジ再開の道は険しい。

スクイーズ気味?

Eから(私)。たったの9点しかない。でも形がいいので思い切ってオープンしてみる。案の定、サウスが点を持ち1NTとオーバーコール、ハートのストッパーがあるということだ。
それに対してパートナーが8点以上を示すダブルを入れてくれた。しかし当方もバルだ。特に私は9点しかないので、1NTのディフェンスがうまく働いてくれるか、とても不安。すると、今度はNがリダブルだ。これは何を示すのだろうか?SOSリダブルか?ああそれは気が付かなかったな。ここはパスをすべきだったのだ。するとNSのクラブのフィットが見つかるってことだな。

なんとか2Dと言って、それがPdに4Hと言わせ、コントラクトとして決まった。

CAのリード。スペードとダイヤモンド1つづつ負ける。3−3ならどちらかが1トリック増える。トランプは1回だけ負ける。ブレークは3−2を願う。Kはサウスだな。

となれば、S2、H4、D2、+1=9トリックだ。トランプが、NがJのシングルトンならどうだ?と思ったが、そうするとサウスは4枚で、Kと9を持つ4枚には、1ルーザを覚悟しなくちゃいけない。ことに後から気づく。

結局、ダミーのクラブが1つ勝てるようになって10トリックになったかな。それにしても、なかなか絶妙なプレイで、トランプ9を残しておいてアボイダンスしたあたりが面白かった。