プロモート

2ヶ月くらい前になるか。おかあさんと娘がネットブリッジを始めるようになったので、おとうさんが技術を教えようということになった。その時に、何を教えようか考え、プロモートを教えることにした。この時に教えたプロモートが、今でも頭に残っているようで、良いタイミングに良いことを教えたなと思っている。

この時に教えたのは、ディフェンスの時のプロモートだった。

  AQ3
K109
  →J

自分はディフェンスで、K109と持っている。ダミーにAQ3と見えていて、ディクレアラからJがリードされた。さて何を出すか?

Kを出さないと、ダミーから3を出されて、次にKを挟まれて結局3トリック全て取られてしまう。ここはKをJにかぶせるべきところだ。なぜか?

それはKを出して、J→K→Aとダミーに取られたとして、次にQを出されても、10か9が1トリック取れるようになる。10がプロモート(昇格)した。

自分が10も9も持っているのは、判断しやすい。

  AQ3
K92
  →J

では、自分に10が無い時に、JにKをかぶせるべきか?かぶせるべきである。なぜなら、パートナーが10を持っているかもしれず、さらには、ディクレアラが10を持っていたとしたら、Kを出そうが出すまいが、全部取られるという結果は変わらない。したがって、パートナーが10を持っていて、Kを出せば10がプロモート(昇格)する場合に備えて、Kを出すということ。

以前このハンドが実戦で出てきた時、娘は上記ハンドの見えないディフェンダの位置にいて、10を持っていた。おかあさんがKを出さなかったので娘の10が取れなくなった。それをおかあさんに指摘していたのが頼もしい。

ちなみに10を持っていないのにJを出してKをフィネスしようとするディクレアラのプレイを俗に「チャイニーズフィネス」と呼んでいる。ディフェンダ側もディクレアラ側も一緒で、カバーされてプロモートするアナーが無い時には、アナーをリードするのは避けるべき、ということだろう。