機転と回転

ちょっと思いついたので、メモメモ。難しいことはたくさんあるのだけれど、機転と回転の違いってのもあるかと思う。例えばブリッジでエンドプレイというのがあって、残り数トリックの時に、相手とのタイミングで相手に1トリックを献上させるように工夫するような技術。

昨日おかあさんも一緒にTiny Bridgeを遊んだ。おかあさんとおとうさんとでディフェンダをしていたときのこと。最後の4トリックで、ダイヤモンドのQ4と、最後の2枚のトランプがダミーに見えている。私はオープニングリーダーでダイヤモンドのKをリードして勝っていた。さて最終の4トリック目、おかあさんはダミーにラフさせるハートではなく、ダイヤモンドをリードしてきた。

もしハートをリードすると、ディクレアラはダミーでラフをするだろう。しかしその後は、ダイヤモンドのQ4からリードしなくてはならず、おとうさんのダイヤモンドAJが、口を開けて待っているのであった。よって最終4トリックはダイヤモンドさえリードしなければ、ディクレアラはトランプの2トリック分しか取れない。

わざとダミーに取らせておいて、ダイヤモンドを触らせる、というのがエンドプレイ的。こういうのを、機転が利くというのではないかと思う。どうせ取られるのなら、何か起きるようなリードをしてみようか?という機転でもいい。相手からリードしてもらうと、1トリック増える、という機転だ。

また、回転というのもあるだろう。取りうる手が複数あって、その組み合わせもたくさんあって、分析するのに頭の回転が追いつかない、という感じ。

おとうさんは、機転も回転も遅いし利かない。回転が遅いのは直しようがないかもしれないので、なんとか機転を利かせて上手になりたいなと思っている。この機転については、初心者や小さな子供の時から、身に付けられるのではないかとも思っている。頭が固いのは、大人の特権だからだ。