おとうさんの反復訓練

昨日の昼の時間にテレビで、小学生で珠算10段に合格した子、という放送をやっていたので、今日は娘の話というよりは、おとうさんの事情について書いてみることにする。本日は引用が多い。

Karen Walkerさんという人がいるようで(私も良く知らないのだが)、ご自分のサイトで(http://home.comcast.net/~kwbridge/)、"Developing counting skills" と、"Learning Bridge: Developing your card sense" という2つの記事を公開しているのを以前見つけた。

「上手なブリッジプレイヤーになるために、何を練習すれば良いか」みたいなことを初心者に対して教える記事であった。

『上手なプレイヤーはビッドやプレイから手がかりを集めながら、見えないカードの位置について論理的な仮説を立てている』『この訓練は「カード・リーディング(card-reading)」と呼ばれており、天性のものだ、と言う人もいますけど、実は初級者であっても上達することができる技術だ』

おとうさんは子供の頃からすばらしい才能を発揮した分野というのがほとんどなくて(w、それでも少し大きくなってからはトランプとかブリッジが大好きになり、すっかり大人になってしまった頃に本格的にはじめたブリッジで、実力が無いことを実感し、スキルを上達するために何を練習すると良いのだろうか?ということを、ずーっと考えていたことがある。基礎体力みたいなイメージ。なぜかというと、おとうさんは勝負勘が無くて(w、ゲームは弱かったのだ。そこで上記のカレン・ウォーカーの記事に出会った。ブリッジはアメリカで広く普及しているようだし教育システムも発展しているだろうから、アメリカ人の言うことは聞く耳を持つ価値があるのだろう(w。

大人になって論理的思考が上達したときにできること、があるだろうし、逆にそのときにはすっかり失ってしまった、「そうでない能力」も必要になることを、おとうさんは実感^^することが多い。

記事によれば、『スートにおける13枚の分かれ方のパターンを記憶すること』『このパターンを訓練し精通することで、部分的な数字に対しても、いちいち考える必要がなくなります。それぞれのオポーネントがあるスートを4枚づつ持っており、自分で2枚持っているならば、パートナーが3枚持っていることを知るために計算する必要がなくなります』ということで、短い競技時間の中で、考える時間を他のもっと重要な分野にまわすことができるようするためであり、これはお風呂に入った時に今でも復唱しているし、今なら娘も遊びながらつきあってくれている。

そして、『一番はじめのカード配置を記憶してください』『プレイが進むにつれてカードが何枚プレイされたかがわからなくなったとき、プレイを再構築することができるようになります。そして、何度そのスートがリードされたかが理解できます。それは、ダミーとあなたのハンドがもともとスートをどのように持っていたかという、頭の中の映像を呼びだすことで可能となるのです』

『1組のカードから6枚あるいは7枚のカードを取り出して、5秒間だけ見つめて下さい。それらをひっくり返して、可能な限り思い出してみてください。改良した方法として、もっと多くのカードを取りだして、もっと短い時間見つめてみるようにしましょう』

珠算でいう、フラッシュ計算みたいなものだろうか。論理的な記憶というよりは、風景を画像として記憶できると、後から戻れるのでとても助かると思っているが、おとうさんはなかなかこれが上達しない。

「昔ながらの地道な努力」によって、上達するしかないのだろうと思うので、昔ながら、をキーワードに、おとうさんは最初のカード配置を記憶する訓練をしようと決意した。そういうおとうさんの訓練方法が、いまごろの娘にもちょうど合うような気がするのだけれど、どうなることやら。私自身、子供に戻って子供と一緒に、日々の単純な反復訓練を続けたいと思うのである。