単純反復練習

今日は、娘と将棋の駒で山崩しをし、その後ちょっとだけ記憶ゲームをした。山崩しは、100円ショップで買ってきた木の将棋駒をテーブルに重ねて遊ぶ。夜だというのに、集中力が高まりなかなか楽しい。学童でたまに遊んでいるからか、娘のコマの取り方は上手である。おとうさんは集中力が続かず、すぐ音を立てて崩してしまう。

その後、記憶ゲームを少しだけ。キャレン・ウォーカーの記事に書いてあったものだ。7枚を選んだトランプを開き、5秒見続ける。そして何のカードだったかを当てるゲームだ。これを週に3回遊ぼう。楽しく続けられるためには、壁に点数表を貼っておいて、おとうさんと娘とで毎回点数をつけ続けていくのが良いと思う。点数表を作ろう!

論理的な考え方の練習もそうだが、もっと基本的な「カードセンス」について、じっくりと反復練習をしようと思う。

以下に、キャレン・ウォーカーの記事を載せることにする。彼女は、初心者から上級者まで、幅広く記事を書ける人のようで、特に初級者向けの、以下の記事のようなものは、いつも感心し、目からウロコが落ちる感じである。今回、ウロコを落とすだけでなく、今まで絶対に続けられなかった、記憶を鍛える練習を、娘と始めようと思う。

カード感覚を養う(キャレン・ウォーカー)

Learning Bridge: Developing your card sense
http://www.prairienet.org/bridge/learn3.htm
(翻訳は、わたし)

よいブリッジ・プレーヤーになる1つの手がかりとして「カード感覚」を養うことがあります。カード感覚とは一般にカードゲームにおける素質として定義されます。それは生まれながらの能力である、とか、若いうちに鍛えておかないといけない、などと良く言われていますが、本当に先天的な才能なのでしょうか?それとも養っていくことができる能力なのでしょうか?

幾人かの人々がカードの才能を自然に持っているように見えるのは真実です。また子供の時から数多くのカードゲームをしていたならば、おそらく滑り出しは他の人より有利でしょう。しかしながら、ブリッジにおけるカード感覚は、知的な、やる気のある人ならばどんどん養っていけるものです。それはカードの関係を知り、1組のカードが4人のハンドにどのように配られているかを想像し、どのようにすればトリックを取ることができるかを良く知ることに他なりません。

1組のカードを今まで見たことがない大人であっても、これらの頭脳的腕前を磨いていくことができます。実際に練習によって、カードに関する情報を処理することを、自分の脳に教えていくことができます。その際、ブリッジで遊ぶだけの能力以上に、他の知的活動にも役立つ記憶能力が鍛えられることでしょう。

ここに、プロセスを促進するために利用できるいくつかの活動を列記してみます。

記憶の練習をしよう

1組のカードから6枚あるいは7枚のカードを取り出して、5秒間だけ見つめて下さい。それらをひっくり返して、可能な限り思い出してみてください。改良した方法として、もっと多くのカードを取りだして、もっと短い時間見つめてみるようにしましょう。記憶の練習としては子供のゲームの「コンセントレーション(神経衰弱)」があります。

ダブルダミーのプレイを練習しよう

ブリッジのハンドを持って、ビッドとプレイの練習をするのは人の手を借りなくてもできます。表を上にしてカードを配ります。それぞれのハンドが何をビッドするべきか、最終コントラクトは何か、オープニングリードは何が良いか、そしてディクレアラーとなったらどのようにプレイするべきか、ということを決めてみましょう。そして、それぞれのハンドになったつもりで各トリックをプレイしてみましょう。

スート・コンビネーションの実験

さまざまなカードコンビネーションにおいて、どのようにトリックを取るべきかを学習する最も良い方法は、カードを分けながら練習することです。1組のカードから1つのスート13枚を取り出します。ディクレアラとダミー用に、7−9枚のカードを取り出し、任意の枚数で2つの山に分け、表向きにします。2つの表向きのカードで何トリック取れるか、そのためにはどのような順番でプレイすべきか考えてみましょう。

次に、あなたのプレイをディフェンダーを加えてテストしてみます。残りのカードを2つの山に分けます。これでテーブルにあるべきスートレイアウトができました。ディフェンダーとしてそれぞれのトリックでどのようにプレイするかを考えてみます。

最初のレイアウトに、変化を加えながら練習を繰り返します。ディクレアラのハンドからジャックをダミーに移してみましょう。などなど。そして、あなたのプレイがどのように変わるか、取れるトリックがどのように変化するか。

本を読み、ハンドを配る

ブリッジの本は、カードコンビネーションのプレイの仕方や、カード感覚を養うために必要な基礎知識を与えてくれます。しかし、本を読むことと、練習することは分けて考えることはできません。ブリッジの本と一緒に一組のカードを用意し、本に書いてある例題を実際のブリッジハンドにしてみましょう。原則や技術が理解できるまで、何度も何度もプレイしましょう。この練習はスートコンビネーションのプレイやディクレアラのプレイを本で勉強しているときに特に役立ちます。

毎日練習しましょう

学習過程を連続させ、かつあなたの脳を刺激し続けるために、毎日ほんのすこしでもブリッジに関連した活動を続けましょう。それほど時間もかからずにできる楽しい練習があります。

  • 1組のカードを手軽に出せるようにしておきます。机の上や、居間のコーヒーテーブルの上とかです。ちょっと時間ができたら(または上司が見ていないときに)、練習のハンドを配ってみます。
  • 新聞の中のブリッジ・コラムを読んでください。&br();ほとんどのコラムニストが中級者レベルのプレーヤーに向けて記事を書いてるということを知っておいたほうが良いです。だから記事の中で意味がわからなくとも、落胆しないでください。自分で知っていること、自分で行なった分析だけを使って読み進めます。ハンドの図を見てそれぞれどのようにビッド可能か、オープニングリードは何か、ディフェンダもしくはディクレアラならどのようにコントラクトをプレイするか、などなど。
  • ノートおよびブリッジの本をいつも準備しておいて下さい。&br();眠りにつく前や、コーヒーブレークに、テレビ番組の合間に、章、あるいは数ページを読みましょう。
  • いくつかのブリッジ・ウェブサイトにブックマークを付けて、もっとも好きなサイトを訪問しましょう。
  • 貴方のパソコンで1つ2つハンドをプレイしてみましょう。ACBLが提供するフリーのソフト「Learn to Play Bridge」をダウンロードし、レッスンハンドを見てみてください。
  • コンピューターでいくつかのハンドをプレイしてみましょう。
プレイすることが重要です

経験はそれ自体がカード感覚の最良の教師です。そのため、できるだけ多くの時間を実際にブリッジをプレイすることに費やせば費やすほど、貴方の能力が速く養われていきます。プレイを始めてから全てのことを理解する必要があるとは思わないでください。貴方がいくつかのレッスンを終了したらすぐに、友人やクラスの人、または職場の昼食時に同僚を誘ってウィークリーゲームに参加してみましょう。貴方はプレイ中のいかなる時でもより多くの技術を拾い上げることができ、特に経験豊富なプレイヤーがゲームに参加してきた時などはより多くのことがわかるでしょう。

レッスンが終了したなら、規則的にプレイし続けるようにしましょう。デュプリケートブリッジは選択できる中でも良い方法です。貴方は地元のクラブでゲームをするならば上級者である必要はなく、また経験豊富な初心者である必要もありません。おおよそ全てのコミュニティは少なくともウィークリーのデュプリケートゲームを開催しています。また、初心者だけのためにあるものも少なくありません。もしあなたにパートナーがいなければ、管理者かクラブ・マネージャーは通常あなたにパートナーを捜してくれるでしょう。あるいは、望むならば、他のプレーヤーのプレイを肩越しにのぞくだけでも良いです。プレイ後や観戦後のハンドに気軽に質問することもできます。おそらく最初の数回は、勝利を勝ち取ることはできないでしょうし、ビリになってしまうかもしれません。しかし、それは偉大な経験を学んだことになるのです。

貴方には何が最善かを理解するために、これらの提案を試みてください。そして、他の学習や練習の機会を見分けるために想像力を働かせてください(Try these suggestions to see which work best for you, and use your imagination to identify other learning and practice opportunities. )。カード感覚を養うことは時間のかかることです。しかし、貴方がそれに注力するのであれば、必ず実現します。そして、あらゆる小さなステップでも、以前よりもブリッジを楽しめることに気がつくでしょう。

(こんな本もだしている模様。買いたいなぁ)
http://home.comcast.net/~kwbridge/kwbook.htm